渋谷・東急百貨店本店、今日で閉店… 店内で目にした「予想外の光景」に驚き

31日、渋谷の東急百貨店本店が閉店する。「最後の日」を前に惜しむ声が続出して…。

2023/01/31 04:15

渋谷東急百貨店

本日31日、東京・渋谷の東急百貨店本店が閉店する。ネット上では、「渋谷のシンボル」がなくなることを惜しむ声も…。

閉店前日、同店に足を運んだところ、驚くべき光景を目の当たりにして…。

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■渋谷駅の雰囲気とは対照的

東急百貨店本店は1967年に開店。渋谷駅から徒歩3分の場所にあるが、にぎやかな駅前とは対照的に落ち着いた雰囲気。

ゆっくりと買い物、食事ができることから一躍人気に。駅に直結した関東初のターミナルデパート「東急百貨店東横店」と共に渋谷のシンボルと称され、多くの人に愛された。

だが、渋谷駅周辺の再開発に伴って「東横店」は閉店し、「本店」も施設の老朽化が進んでいることなどから1月31日をもって55年の歴史にピリオドを打つことに。跡地には、地上36階地下4階の複合施設ができる予定だ。

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■閉店を告げる看板も…

「最後の日」が迫る中、本店はどうなっていたのだろうか。前日の30日、現地に足を運んだ。店外には「1月31日をもって営業を終了します」という大きな看板と共に、「GRAND FINAL SALE」と閉店セールを告知する看板も掲示されている。

渋谷東急百貨店

記念のためか、スマホで建物の外観を撮影する人の姿も見受けられた。入り口に入ると、これまでの本店の歩み、東急百貨店を取り巻く環境、世の中の出来事をまとめた「東急本店の55年」というパネルを発見。

渋谷東急百貨店

渋谷東急百貨店

パネル前には多くの人が集まっており、噛みしめるように読む人も…。平日の昼間にも関わらず、多くの人が来店していた。客層は60~70代の人が多い印象だ。


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■本棚が空っぽ、飲食店は満席

中に入ると、至るところで閉店セールが行われている。婦人服売り場で買い物をしていた70代の女性客に話を聞いた。

「娘の服や靴をよく買いに来ていました。大人になった娘もよく利用していて、親子で買い物に来ることも多かったです。20年以上通った場所なので、なくなってしまうのは本当に残念です」(70代の女性客)。

渋谷東急百貨店

渋谷東急百貨店

どの店舗も多くの人で賑わっていた。8階の「MARUZEN&ジュンク堂書店」も例外ではないが、空っぽの棚も見受けられるなど、改めて閉店してしまうことを実感する。

渋谷東急百貨店

9階のレストランコーナーには長蛇の列ができ、予約で満席になっているところまで…。地下の食品売り場も歩くのが困難なほど多くの人が行き交っており、いかに多くの人に愛されているかが分かる。


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■思い出を噛みしめる声が多数

ネット上でも、「若い頃は背伸びしてシャツやネクタイ買ったり、実家の親にプレゼント贈った」「ここ10年弱はここの丸善ジュンク堂でかなり本買って、お世話になりました」「毎年、たくさんのおせち料理を販売してくださり、スタッフさん達の優しい笑顔に何度も癒された」「東急百貨店本店にある老舗のお鮨屋が好きだったから最後のお別れに来た」など、東急百貨店本店での思い出を噛みしめる声が多数あがっている。

最終日となる今日は、記者が訪れた時以上に多くの来店客が予想される。来店を考えている人は気を付けて足を運んでほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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