行方不明になった高齢男性を救ったのは愛犬 捜索隊や警察犬もお手上げのなか大活躍

警察や家族も驚くほどの強い絆を見せた、高齢男性とその愛犬。世間からは称賛と感動の声で溢れている。

犬・飼い主

時に驚異の絆を見せるペットとその飼い主。特に犬は大昔から人間との繋がりが深く、相性も良いと言われている。そんなストーリーが今、世界で話題となっていることを、イギリスの『Mirror』や『Daily Mail』が報じた。


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■普段から数日帰らないことも

昨年11月27日、メキシコのソノラ州・モクテズマに暮らすグレゴリオ・ロメロさん(84)が、散歩中に行方不明となった。

グレゴリオさんは普段から「友人の家に行く」「隣町まで行ってくる」などと言い、数日間帰らないことがあったため、最初は家族も心配していなかったという。

しかし4日が経過し、「さすがにおかしい」と感じた姪のロマナさんが、ついに当局に捜索願を出した。

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■捜索隊が総出も発見ならず

当局はメキシコ国家警備隊をはじめ、市警察、市民保護部隊や警察犬などを総動員し、自宅周辺において大掛かりな捜索を開始した。ところが3日間がたってもグレゴリオさんが発見されることはなく、捜索隊も家族も途方に暮れてしまった。

ロマナさんは警察に対し、「最近は認知症の症状が進み、たまに帰り道が分からなくなったり物忘れが悪化したりしていた」とグレゴリオさんの状態を明かしている。


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■愛犬は一目散にある場所へ

当局は「最後の手段」として、グレゴリオさんが可愛がっていた茶色い大型犬のエル・パロモくんを捜索活動に投入することに。するとエル・パロモくんは、一目散に周辺の丘や峡谷を通って砂漠のほうへと向かっていった。

捜索隊が後に続くと、そこにはしゃがみ込み動けなくなっているグレゴリオさんの姿が。自宅から3キロメートルも離れている地点だったという。


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■退院まで寄り添い

脱水症状と栄養失調を起こしていたグレゴリオさんは、すぐに近くの病院へと搬送され、2日間の治療を受けて無事に退院した。

その間エル・パロモくんは、病室のドア前で大人しくグレゴリオさんの回復を待っていた。その様子に、「お互いが一番の親友なんだろうな」「大好きなご主人様に会えてよかった」などと、称賛と感動の声があがっている。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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