2022年世界平和と国際経済を破壊したプーチンの大罪 来年はどう出る?

今年“ノーベル戦争賞”を与えるとしたら満場一致でプーチンだろう。2023年はもっと難しい年になる。

ウラディミール・プーチン

今年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻したことは世界に激震を与えた。プーチン大統領は短期間で首都キーウを掌握し、親ロシア的な開催政権をすぐに樹立できると計算していた。しかし、その計画は見事に打ち砕かれ、欧米がウクライナを軍事支援することでロシア軍の劣勢が徐々に顕著になり、現在ではいつウクライナから撤退するかという問題になっている。


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■自爆戦争となったウクライナ侵攻

プーチンは暴走することでお友達だった中国やインドからも愛想を尽かされ、国際政治の中でのプーチンの孤立がいっそう進む結果となった。

2月、強気の姿勢だったプーチンの姿はもうない。今は戦況を静かに見守り、打つ手もなく、「泥遊びを自分からやったが全く片付けない」という形だ。今振り返ると、ウクライナ侵攻はプーチンによって開始された自爆戦争だと言えよう。

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■来年、プーチンはどう動くのか

プーチンに残された道は、対話を通して自らの生きる道を模索するしかない。2024年の大統領選挙も危ぶまれているが、とりあえずは国際社会との距離を再び縮めるしか方法はない。

最近、バイデン大統領は都合がつけばプーチンと対話する可能性も否定しないという見解を示した。バイデン大統領は中国との競争を最大の問題と位置づけており、これ以上ロシア問題で時間を割きたくないという政治的背景もあろう。


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■プーチンが犯した罪

今年“ノーベル戦争賞”を与えるとしたら満場一致でプーチンになるだろう。プーチンが犯した罪は大罪で、世界平和と国際経済の破壊者であることは間違いない。それでも国際政治は各国が自らの国益を第一に追求していく形で動いていく。

そうなれば、ロシアと仲良くすることにメリットを感じる国々が少なくないのも事実で、そこにプーチンが生き残れる道があるといえる。最近も、ウクライナ侵攻にはNoを突き付けた習国家主席であるが、今後ロシアとエネルギー分野で協力を強化する方針を打ち出した。

来年、プーチンは打開できるところから打開し、自らの生きる道を模索していくことだろう。決して簡単な道ではないが。

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(取材・文/セレソン 田中

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