イトーヨーカドー、ファストフード「ポッポ」のいま ”原点の強さ”を実感した…

飲食業界は厳しい状況だが、イトーヨーカドーの「ポッポ」はどうなっているのか…。

2022/10/11 04:15

イトーヨーカドー

かつて学生やファミリー層を中心に人気を誇った、イトーヨーカドーのファストフード店「ポッポ」。ここ数年、イトーヨーカドーの閉店もあり、お店を見る機会が減ってしまった。

そんな「ポッポ」に久しぶりに行ってみると、同店ならではの「強み」を実感して…。


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■フードコートの定番メニューが

「ポッポ」は総合スーパー「イトーヨーカドー」やショッピングセンター「アリオ」のフードコート内を中心に出店するファストフード店。ラーメン、焼きそば、フライドポテト、たこ焼き、今川焼きなど、フードコートの「鉄板メニュー」が充実している。

ほとんどのメニューが400~600円とリーズナブルな価格で食べられることから、学生や家族連れを中心に多くの人から愛されている。一時期は全国に145店舗展開していたが、ここ数年はイトーヨーカドーの閉店やコロナ禍もあって閉店が続き、現在は全国38店舗となっている。

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■値段の安さに驚き

2019年には千葉県の「イトーヨーカドー幕張店」内に、たこ焼き調理ロボットとソフトクリームロボットを導入した「ポッポ幕張店」がオープンするなど、挑戦的な試みも見られる。最近は、コロナと原材料価格高騰で厳しい状況が続くが、いま「ポッポ」はどうなっているのか。

ポッポ

9月下旬、都内のイトーヨーカドーのフードコートコーナーに足を運んだ。マクドナルドやリンガーハット、東京餃子軒など有名店が揃う中、赤色の懐かしい看板を発見。

醤油ラーメン490円・ソース焼きそば430円・フライドポテトL200円と、相変わらず安い…(値段はいずれも税込み)。

多くの有名店が並ぶ中、「ポッポ」のメニューを食べている中高年層やファミリー層も多数見受けられた。やはり今でもたくさんの人に愛されているようだ。

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■懐かしい「ポッポ」の料理

ポッポ

記者が「ポッポ」に来たのは小学生の頃に祖父母に連れられて以来なので、20年ぶりくらいだ。どのメニューも魅力的で迷ったが、醤油ラーメンとミニチャーハンのセット(720円)、今川焼き(130円)、アイスウーロン茶S(100円)を注文。

ポッポ

これだけ頼んでもお値段は950円だから驚きだ…。まずはラーメンからいただく。スープは鶏と豚をベースに、煮干しやかつおの魚介も加わっていて香りがよくあっさりしている。

ポッポ

麺はつるっとしつつ適度なコシがあり、スープともよく合う。トッピングが薄いチャーシュー、メンマ、ナルト、半熟卵、ねぎと「超王道」ストレートなのもいい。

ポッポ

昔懐かしさを感じつつも、スープは昔より美味しくなっている印象だ。続いてチャーハンを食べてみる。

チャーハンは塩味は控えめでややしっとりした食感。付け合わせの紅ショウガといい、いい意味で「家庭のチャーハン」を彷彿とさせる味付けだ。


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■改めて認識する「強み」

祖父母と訪れた際は、ラーメンを食べながら買ってもらったおもちゃを肌身離さず握りしめてたな…。当時を思い出し、ノスタルジックな気分に浸りつつ今川焼き(カスタード)を食す。

ポッポ

ポッポ

もちもちの皮と濃厚ながら後味はすっきりした甘さのカスタードが堪らない…。どの料理も一部改良されていることを感じたが、ベースは昔のままだった。

記者が小学生だった頃と比べると、フードコートはかなり「進化」している。人気店の料理が多数並び、どれもすごく美味しい。そうしたお店と比べてしまうと、「ポッポ」はどうしても一歩劣ってしまうかもしれない。だが、いつ訪れても昔懐かしい味を堪能できるのは同店だけではないか。

肩肘張らず、子供から大人まで誰もが安心できるというのがフードコートの強みだったはず。そんな「原点の強さ」を守り続ける「ポッポ」には”変わらなさ”を維持してほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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