SNSで寄付を得るため子供の食事に毒混入 「漂白剤ママ」と呼ばれる女に死刑判決

子供に毒を盛る女性を、そもそも「ママ」と呼んでも良いものか。

2022/09/25 06:00

漂白剤・洗剤

病気の子供の写真をSNSに投稿して寄付を募っていた母親が、実はわざと食事に毒を混入させていたことが判明した。人々の善意を恐ろしい方法で台無しにした母親の末路を、『Daily Star』や『NPR』などの海外メディアが報じている。


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■少年の体から不審な化学物質

2020年1月、タイの病院に現れたナッティワン・ラクンジェットは、4歳の息子がイカを食べた数時間後に体調を崩したと医師に告げ、魚介類のアレルギーだと主張した。

しかし医師は、アレルギー反応ではなく、重度の胃炎に苦しんでいることを突き止めた。さらに少年の口や胃、腸から浴室用洗剤に含まれる腐食性の化学物質が検出され、不審に思い始めたという。

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■過去には養子が死亡…

その後、過去にラクンジェットには養子がおり、その少女も急性胃腸炎などの症状で入院していたことが判明。少女は7ヶ月の間に6回も入院し、高血圧や腎不全に関する合併症などで死亡していた。

じつは、ラクンジェットは2015年に少女を迎えて以来、軽度の腐食性液体を混ぜた食べ物を食べさせ続け、病気にさせていたのだ。しかも苦しんでいる子供の写真をFacebookに投稿し、寄付まで募っていた。

そして養子の少女が死亡してからは、ラクンジェットは実の息子の食事に毒を盛り、入院させたことになる。

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■「漂白剤ママ」に極刑

ラクンジェットは警察に逮捕され、少年は保護施設に預けられた。ラクンジェットの口座からは、「病気の子供の医療費」として人々から募った約200万バーツ(約770万円)が発見されたという。

彼女は自身の罪を自供したが、裁判所はこのほど、証拠が提出された後の自供は罪を軽減する要因にはならないとし、彼女を死刑に処すことに決定した。

漂白剤を子供の食事に混ぜ、毒殺を図ったラクンジェットは、地元メディアから「漂白剤ママ」と呼ばれ恐れられている。

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(文/Sirabee 編集部・広江おと

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