月経困難症など数々の症状を経て子宮体がんと闘う女性 「納得いくまで検査を」

新型コロナウイルスのパンデミックが重なり、必要な切除手術でもかなり長く待たされてしまった。

2022/09/18 04:15

腹痛・胃痛

健康な女性においても、体調不良の大きな原因となる月経困難症や貧血、そして腰痛。このほどイギリスの『Metro』が、おかしいと思ったら必ず婦人科で検査を受けてほしいとして、ある女性の症例について紹介した。


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■病気続きの人生

「病院と縁が切れない人生を送っています」と悲しそうに話すのは、スコットランド・ノースラナークシャーのウィショウに暮らすフィオナ・ウィリアムズさん(46)だ。

リアンさん(17)、トーマスくん(9)、デヴィッドくん(7) という3人の子を育てる傍ら、多嚢胞性卵巣症候群を皮切りに、流産、うつ病、貧血、月経困難症、子宮筋腫の診断を経て、さらに現在は子宮体がんと闘っている。

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■さまざまな病名が付く

多嚢胞性卵巣症候群と診断されたのは20年前のこと。「妊娠は難しい」と告げられたにもかかわらず、フィオナさんは2度にわたり大量出血を経験し、病院に駆け込むと流産だと判明して緊急手術を受けている。

その後、過多月経を訴えるようになると月経困難症の診断が下り、腰痛のため病院で検査を受けると子宮筋腫の存在も指摘された。鎮痛剤を飲む以外の指示はなかったという。

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■「太った?」と聞かれるように

しかしフィオナさんの腰痛は改善されず、2019年には体の広範囲に痛みが広がり、線維筋痛症という病名がついた。その薬を飲むなどしていたが、2021年1月には貧血も発覚した。

その頃、周囲の人たちは彼女に「太ったんじゃない?」と指摘するように。腹部の異様な張りが不安になったフィオナさんは、再び病院で詳しい検査を受けた。すると、超音波検査で子宮内膜の厚みが正常範囲を超えていることがわかったという。


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■受診と検査の重要性

フィオナさんの子宮内膜から採取された細胞は生検に出され、そこで子宮体がん(子宮内膜がん)が発覚。だが新型コロナウイルスのパンデミックで子宮摘出手術はかなり待たされ、しかも1度で済まず、化学療法を受けながら2度目の手術は数ヶ月も後になった。

大切な人たちに「おかしいと思ったらすぐに病院を受診し、納得がいくまで検査をお願いする。これしかわが身を守る方法はないわよ」と口を酸っぱくして話すというフィオナさん。闘病は今後まだまだ続くそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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