死刑囚が最後に欲したのは大量のジャンクフード 被害者遺族は「傷が癒えない」

涙を流した人もいるが、遺族の気持ちは複雑だ。

■死刑を前に語ったこと

死刑の直前、男は「家族、友達、弁護士のみなさん、僕を愛してくださった人すべてに感謝しています」と発言。また恩赦を与えなかった知事の名をあげ「あなたを非難したりはしません」「あなたを許します」と述べ、泣きながら見ていた弁護士に親指を立てて見せた。

その後に薬物注射を打たれた男は、長い刑務所生活を終えこの世を去った。


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■被害者の遺族は複雑

男に殺された被害者の遺族は、「(死刑執行によって)ようやく前に進むことができます」「だからといって私どもの傷が癒えるわけではありません」「あの男は謝罪もしませんでしたし、父の名や私ども遺族について語ることもしませんでした」と話し、犯行を後悔したとは考えていないと締めくくった。

長いあいだ男を支え「減刑を…」と強く望んだ人もいたが、男は死んでもなお遺族にとっては許しがたい存在。最後は好物で腹を満たし涙で送られたというが、無惨にも愛する家族を奪われた遺族はやりきれない気持ちのままなのだろう。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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