アニメ化が話題の『アンデッドアンラック』 『ワンピース』に近い作品で期待大？
「アンデラ」アニメ化の可能性を考察。絵柄や難解さなどの残された弱点を昇華できるのか、注目だ。
■「鬼滅」ブームに乗れる「アンデラ」
絵柄の引きがいまいち弱いものの、アニメ化で大化けした漫画といえば『鬼滅の刃』（集英社）に思い至るだろう。もちろん「鬼滅」は、 アニメ化前より「ジャンプ」では大人気であり、「アンデラ」は「鬼滅」と比較しても軌道に乗り切れてないところがある。
とはいえアニメ化によりバトルが映える要素は共通しており、描写の難しさもあるが、不死の能力を活かす身体を犠牲にした反動でのアンディの攻撃手法は、アニメにおいて期待大だ。
■ 考察ブームに乗れる「アンデラ」
また「アンデラ」には、かなり読み込まないと堪能できない考察的な伏線回収の面白さがある。これも「アンデラ」が、読者をふるいにかけてしまう要素だ。
しかし、もちろんこれは強みでもある。昨今は考察ブームであり、またまったく情報を仕入れずに己の情報のみでアニメを視聴する人は、今やむしろ少ないだろう。
「アンデラ」に最も欠けているのは、「鬼滅」と同様に、またそれ以上に作品を広く知ってもらい話題にしてもらうきっかけと環境だ。
■アニメ化の高いポテンシャル
「アンデラ」ほど知られれば知られるほど跳ねる深い漫画は、ほとんどない。 またさまざまなキャラが存在し、恋愛やカップリング要素もあるのが魅力だ。さらに、既読者すらも周到な設定と伏線に驚きながら、新たにアニメを観ることになると推測する。
なお、制作会社は、作品に愛情をかける制作と噂されている。「アンデラ」のアニメ化ポテンシャルが、どこまで発揮されるか、未知なる期待大だ。
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（文／メディア評論家・宮室 信洋）
