妻と別居した30代息子を両親が提訴 「経済援助したのに孫ができないから」

「贅沢な暮らしをさせてきたのは孫の顔を見るため」と両親。妻と別居した息子に激怒した。

2022/05/26 16:00

高齢者・老夫婦

インドの初老の夫婦が、このほど35歳の実の息子を訴えた。「孫ができると信じてあれこれお金をかけてあげていたのに、騙された気分だ」と怒っているという。『Times of India』に続き、『BBC』や『Fox News』も報じている。


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■高額の損害賠償金を請求

「精神的苦痛を与えられた」として血の通った実の息子を訴えたのは、インド・ウッタラーカンド州のハリドワールに暮らすサンジーヴ・プラサド・シンハさん(61)と妻のサドゥハナさん(57)だ。

ふたりは、一人息子のシュレイ・サガールさん(35)のせいで財産をすべて使い果たしたと怒りをあらわにしており、日本円にして8,370万円もの損害賠償金を請求したいという。

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■常に贅沢をしてきた息子

2006年、息子のシュレイさんが「アメリカでパイロットの免許を取りたい」と言えば、シンハ夫妻は大変高額になる訓練費用を出した。しかしシュレイさんは資格は取得したものの、失業した2007年に実家に戻っている。

そして2016年、結婚が決まるとシュレイさんは5つ星ホテルでの豪華な挙式を望み、日本円で1,000万円を超えるアウディ車とタイへの新婚旅行もおねだりしてきたという。シンハ夫妻は「息子には常に贅沢をさせてきた」と話している。

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■孫は生まれず若夫婦は別居へ

年金受給者ながら若夫婦の暮らしをも支えてきたシンハ夫妻だが、ある日、シュレイさんから「まだ子作りは考えていないから」と言われて愕然とした。

さらにその後、シュレイさん夫妻は別居へ。シンハ夫妻は「ここまで我慢していたのは孫の誕生を楽しみにしていたから。死ぬ前に孫を抱きたいのに、このままでは生まれない」「財産も底をつき、息子にはひどく裏切られた気分だ」などと話している。


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■支払いには1年の猶予も

「期待を強く踏みにじられたことによる精神的苦痛」を理由にあげ、わが子を訴訟した極めて珍しいこの事例。被告となる息子と別居中の妻は、メディアの取材に何らコメントを返していない。

ただし、わが子に8,370万円もの大金を請求するのは気が引けるのか、夫妻は賠償金については「1年以内に孫が生まれれば支払う必要はない」という条件を添えた。裁判所は5月17日、この起訴状を受理するか否かを決定するそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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