「4630万円誤送金」で話題の山口県阿武町 激レア牛肉を生み出すすごい町だった

4630万円誤送金問題で話題の山口県阿武町。日本に200頭しかいない貴重な和牛の最大産地だった。

■歴史は大正時代から

無角和種

無角和種の歴史は、大正9年(1920年)に遡る。英国から移入された角がないアバディーン・アンガス種と日本在来の黒毛和種との交配で誕生し、その後改良が進められて昭和19年(1944年)に無角和種と命名された。

当時の牛は、農耕・運搬なども重要な用途だったため、角がなく危険性が低い牛は重宝され、最盛期には1万頭が飼育されていたという。しかし、高度経済成長期以降は農業の機械化が進み、食肉としてもサシが入りにくい肉質が敬遠されたために飼育数が激減し、今に至っている。


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■毎月3頭だけ出荷

赤身肉ブームで、あか牛などは地元ぐるみでPRをしているが、それと比べても「飼育数が桁違いなので…」と語る農林水産課の担当者。約140頭が飼育されているうち、阿武町で毎月食肉として出荷されるのはわずか3頭。およそ600kg程度だ。

そのうち0.5頭分を町が買い上げて、道の駅で販売したり、ふるさと納税の返礼品にするなど活用している。担当者は「赤身には肉本来のうま味があり、脂の甘さもあって、美味しい牛肉です」と胸を張る。

先祖のひとつ、アバディーン・アンガスは、肉質の高さで世界的に評価されている牛でもある。


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■ふるさと納税は増えていないが…

無角和種

今回の報道で「阿武町」という名前を耳にした人からふるさと納税が寄せられていないかも聞いてみたところ、町の担当者は「今のところとくに影響はない」と語る。

たとえば、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」では、約500gの肩ロースブロック肉が返礼品として紹介されている。町の外ではほぼ手に入らない激レア牛肉を食べられる機会なので、応援も兼ねて検討してみるのもよさそうだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

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