『ナンバMG5』松役で出演の柴犬が「かわいい」と話題 事務所に聞いた”意外な経歴”

『ナンバMG5』に松役で出演中の柴犬。「もはや松目当てで見てる」という声があがる人気ぶりで…。

2022/04/23 05:15

豆三郎

13日から放送されているドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)。同作で、間宮祥太朗の愛犬役を演じる柴犬が「かわいい」と話題になっている。

この柴犬の名前は、豆三郎。動物の芸能事務所「アニマルプロ」に所属するれっきとした俳優だ。事務所に話を聞いてみると、豆三郎の意外な経歴が明らかになって…。

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■かわいさと演技力を絶賛

『ナンバMG5』は、ヤンキーの家庭に生まれた主人公の難破剛が普通の青春を送るため、内緒で健全な高校に入学し、家族の前ではヤンキー、学校ではまじめな高校生という「二重生活」する様子を描いた物語。主人公の剛役を間宮が演じ、彼が家族や友達に奔走されるコミカルなストーリーが人気だ。

豆三郎

ドラマと同じくらい注目が集まっているのが、主人公の愛犬の柴犬・松。松は、子犬のときに捨てられた窮地を救ってもらい、主人公への恩義を忘れず「アニキ」と慕っている。

松の声は、キャストは明かされていないが、声優が担当している。ネット上では、「ナンバMG5のしゃべる柴犬がかわいすぎてそれだけで見る価値ある」「もっふもっふでかわいい顔してるのに、渋い声で話すギャップがたまらない」「もはや松目当てで見てるところがある」など、松を絶賛する声があがっている。

また、「すごくお利口だし、演技が上手」「表情豊かで人間みたいな仕草にくぎ付けになる」「天才的な演技で一番推してる」など、演技力を絶賛する声も多い。

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■れっきとした「俳優」

この柴犬・豆三郎は、アニマルプロという動物プロダクションに所属している。

アニマルプロは、飼い主のいるペットが所属する動物プロダクション。 ほかの動物事務所と比べても、所属するための登録オーディションでは厳しく審査をしている。

ペット自身に負担がかかっていないかも含め、きちんと適正があるかを確認する事務所だ。21年に放送されたドラマ『婚姻届けに判を捺しただけですが』(TBS系)におもち役で出ていたエキゾチックショートヘアーのうにや『着飾る恋には理由があって』(同系)にこうじ役で出演したボーダーコーリーの葉菜(リィーナ) など、人気ドラマに登場した犬や猫が多数在籍している。

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■事務所に聞いた「演技」

豆三郎は、物語の中で鳴き方がシーンによって微妙に違っていたり、走るスピードを変えたりできる「演技派俳優」。あの見事な演技はどのように生まれているのか。

豆三郎

アニマルプロの担当者に話を聞いた。

「吠えるシーンは、弊社のスタッフが合図を出すと吠えるよう訓練しているんです。鳴き声は、豆三郎と弊社に所属するもう1匹の犬で使い分けたり、豆三郎が吠える直前に出した声を録音して流していますよ。主人公がまじめな学校に通っているのを見つけて家族に知らせるために勢いよく走るシーンは、事前に監督から指示があったので、思いっきり走るよう指示を出しました。逆に、学校内をゆっくり歩くシーンはそういうふうに声をかけました」(アニマルプロの担当者)。

豆三郎

豆三郎

豆三郎

合図1つで走ったり、吠えたりできるなんて、人間とほとんど変わらない…。愛らしい表情で視聴者から支持を集めているが、現場でもみんなの人気者のようだ。

「触られるのを嫌がる性格ではないので、誰が触っても怒ることはありません。何度も顔を合わせているうちに、朝スタッフさんに会うと尻尾を振っています(笑)。みなさんに声をかけていただいて、すごく喜んでいますね。間宮さんやほかの方たちが豆三郎と絡むシーンをやる前は、一緒に練習もしてくれますし、動き方を確認して練習にも付き合ってくれますよ」(前出・アニマルプロ担当者)。


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■オーデイションを受けて入る

豆三郎

豆三郎は15年生まれで、事務所ができた17年に「芸能界入り」したという。ただ、そこに至るまでの道のりは簡単ではない。

「弊社に入るには、オーディションを通過しなければなりません。ペットモデルとして必要最低限の能力がないとお仕事につながらないので、まずはお座りや伏せなどがきちんとできるかを見定めます。オーディションは月に1回やっていて、30~40匹応募して合格するのはそのときによって多少の差はありますが、平均で30%くらいです」(前出・アニマルプロ担当者)。

事務所に入ったら、今度は出演するドラマのオーディションがある。

「『ナンバMG5』のオーディションは、ほかの動物プロダクションも一緒にやりました。まず、書類審査をして、その子の特技や演技する様子を送った動画の審査、最後に実際に会って動画でやったパフォーマンスを見せるんです」(前出・アニマルプロ担当者)。話題のドラマに出るのは非常に狭き門なのだ。

幾多の試練を乗り越えた豆三郎が見せる演技から目が離せない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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