23階から飛び降りた男が娘の目前で死亡 「俺はスリルを求める」と豪語

世界一危険なスポーツと呼ばれ、場所によっては軽犯罪に問われるベースジャンプ。失敗は死に直結する。

2022/03/28 11:00

ベースジャンプ・ベースジャンパー

アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴで、男性がベースジャンプに失敗して死亡した。家族の目の前で悲劇が起きていたことを、『San Diego Union Tribune』『LA TIMES』などが報じている。


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■死亡したのは48歳の男性

事件は22日午後10時30分頃、サンディエゴ市ユニバーシティ・シティにある高層マンション「パリセイド・アット・ウェストフィールドUTC(Palisade at Westfield UTC)」で起きた。

死亡したのは48歳の男性で、サンディエゴ警察は遺族のプライバシーに配慮し、名前などは明らかにしていない。

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■パラシュートには高度不足か

ベースジャンプに挑んだ男性はヘルメットをかぶっていたものの、84メートル下の地面に全身を強く打ち付けた。現場に到着した救急隊員が心肺蘇生などを行ったが反応はなく、その場で死亡が確認されたという。

通報者はマンションの住人で、「ものすごい衝撃音でベランダに出てみたら男性が血を流して倒れていた」と話しているため、高さが足りず、パラシュートが完全に開かなかった可能性が高いと見られている。

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■16歳の娘の目の前で…

なお、この事故は16歳の娘の目の前で起きていた。男性と一緒に屋上に上がりジャンプを見守っていたといい、事故に強いショックを受けて病院に運ばれた。

サンディエゴ警察のスコット・ウォール署長は『San Diego Union Tribune』の取材に、「この事故は1人の命を奪っただけではありません。娘さんの心を打ち砕いてしまいました」と述べ、ほかの遺族にも哀悼の意を示した。


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■世界各地で数百名が事故死

世界一危険なスポーツと呼ばれることもあるベースジャンプ。高層ビル、鉄塔、崖、橋、山頂などからウィングスーツ、パラシュートなどとともにジャンプするが、失敗は死に直結し、世界で数百名が命を落としている。

このたび死亡した男性は、普段から「俺はスリルをとことん求めていく男だ」などと豪語していた。しかし、ウォール署長は「ベースジャンプは場所により軽犯罪に問われることを忘れてはならない」と話している。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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