進研ゼミの「反ワクチンチラシ」デマ拡散で しまじろうに同情の声…
進研ゼミに関する誤情報が拡散された。悪質なデマに対して、訴訟を求める声も…。
「ご心配をおかけしてまことに申し訳ありません」──。いま、進研ゼミの人気キャラクター・しまじろうが謝罪に追われている。といっても、（株）ベネッセコーポレーションが不祥事を起こしたわけではない。
同社がコロナのワクチン接種に反対するチラシを投函したという誤情報が拡散されたからだ。「謝罪行脚」に追われるしまじろうには、同情する声があがっており…。
■「反ワクチン」を訴えるチラシ
ことの発端は、3月21日にツイッターで、あるユーザーが人づてに聞いた話として、「ベネッセの『チャレンジ1年生』4月号に、子どもへのワクチン接種に反対するチラシが入っていた」と投稿したことだ。
その投稿には、子どもへワクチンを接種させることに反対するイラストやマスクの感染予防効果を否定する文言が入ったチラシの写真が添えられていた。
■公式アカウントがすぐに否定
子ども向け教材を提供するベネッセが、子どもたちの不安を煽るチラシを送付していたのであれば、大問題。この情報は多くの人に拡散されたが、疑問を抱いた一部のユーザーがツイッターで「こどもちゃれんじ編集部」の公式アカウントに「本当にこのチラシを配布したんですか？」と問い合わせた。
すると、同アカウントは「ご心配をおかけしてまことに申し訳ありません。進研ゼミ小学校講座ではこうしたビラを封入している事実はございません」と返信し、訂正した。
同アカウントのアイコンにはしまじろうが写っているが、笑顔を浮かべるしまじろうが「謝罪文」を出すのは、違和感があった。
■ベネッセに問い合わせると…
今回は問題のチラシを疑うユーザーが多かったことや、ベネッセが迅速に対応したことで、真実が明かされたが、危うく会社の名前を汚されるところだった。「誤情報」を投稿したユーザーには、どのように対応するのだろう。
ベネッセコーポレーションの広報部に問い合わせると、「当社ではご指摘のようなチラシの製作や封入は行っておりません。具体的な内容は個人とのやりとりなので回答は控えますが、投稿された方には削除するようお願いしております」（ベネッセコーポレーション広報部）。
■「しまじろうがかわいそう」
今回の件に関して、ネット上では「偽計業務妨害にあたるのでは」「進研ゼミユーザーとして不快なので訴えてほしいです」「同じように悪用する人が出ないよう企業としてどんな対処をするか表明してほしい」など、問題となったユーザーへ厳しい対応を求める声が多数あがっている。
一方で、「しまじろうは悪くないのに謝っててかわいそう」「しまじろうが謝罪して回ってる」「子どもがこんな姿を見たら悲しむ」など、訂正と「謝罪行脚」をした人気キャラに同情する声も。
子どもに愛されるキャラクターに謝罪させてしまう事態が起きたのは、悲しむばかりだ。
【ご注意ください】昨日21時頃より、弊社発送教材に新型コロナウイルスのワクチン等に関するチラシが同封されていたとの投稿がされていますが、当社ではこのようなチラシの制作や封入はおこなっておりません。何卒ご注意ください。
— ベネッセ進研ゼミ (@shinkenzemiprom) March 22, 2022
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（取材・文／Sirabee 編集部・斎藤聡人）
