現代の「忠犬ハチ公」か 帰らぬ主人をビーチで毎日待つ犬の姿に感動拡がる

海を見つめ、飼い主の帰りを待つ犬に多くの人々が感動。犬の愛情深さや賢さには驚かされることは多い。

犬・海・夕日・ビーチ

飼い主に、あふれんばかりの愛情を見せる犬たち。このたびペルーから、「忠犬ハチ公」のような健気な行動を見せる犬の話題が広がり、世界中を感動に包んでいる。『Oddity Central』や『Canarian Weekly』が報じた。


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■海を見つめる犬に遭遇

南米ペルーの中央部に位置する、リマ郡のプンタ・ネグラ。そこで暮らすジョリー・メヒアさんという女性がある日、ビーチを散歩していたところ、じっと海を見つめる1匹の犬に出会った。

犬は身ぎれいで体格も良く、ジョリーさんは「よく世話をしてもらっているに違いない。きっとそのうち飼い主が迎えに来る」と思いながらも、少しだけその犬と遊んだという。

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■毎日ビーチへ来る犬

ところが、飼い主らしき人物が来る気配はなく、ジョリーさんが不思議に感じ始めていると、通りすがりの男性が「その犬は毎日ここへやって来るんだ」と話しかけてきた。

犬の名前はヴァギートといい、この地域では有名な犬だった。現在はビーチの近くに住む女性に飼われているが、数年前まではある漁師の男性に飼われていたといい、ヴァギートの悲しい経験について教えられたという。

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■愛する主人をひたすら待つ

ヴァギートと漁師の男性はどこへ行くにも一緒で、深い愛情と絆で結ばれていた。だがビーチで抱擁し、ヴァギートが出航を見送ったのが最後となり、男性が乗った漁船は二度と港に戻らなかった。

それ以降、ヴァギートは毎日ビーチへ出かけて数時間じっと海を見つめている。今日も帰って来ないとわかると、トボトボと新たな飼い主の自宅へ戻るそうだ。ジョリーさんが自身のFacebookでその話をシェアすると、瞬く間に世界中に拡散された。


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■犬は飼い主を忘れない

愛情深く忠実な犬の話題は、世界でも多々伝えられている。2018年には「中国版・忠犬ハチ公」として、重慶にある地下鉄の駅で1日12時間、飼い主の仕事の帰りを待つ犬が話題に。

また2017年8月にはアルゼンチンで、ジャーマン・シェパードの「キャピタン」に注目が集まった。キャピタンは亡くなり埋葬された飼い主の墓の前から離れようとせず、家族が無理やり自宅に連れて帰っても、また墓に戻ってしまう。

すでに10年以上、亡きご主人の墓の前で暮らしているという。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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