スーパー食品に血液注入した元弁護士 「人格操作デバイスが埋められた」と供述

元弁護士の被告。その不可解な主張に、法廷の誰もが首をかしげている。

2022/02/26 11:00

スーパー

イギリスで昨年の夏、当時弁護士だった男が驚くような食品テロ事件を起こし、逮捕されていた。その裁判がついに始まったことを、『Manchester Evening News』や『NEW YORK POST』など英米のメディアが伝えている。


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■複数の店舗で食品テロ事件

ロンドン西部のフラムパレスという町で昨年8月25日、有名スーパーマーケットチェーンのTesco(テスコ)、Waitrose(ウェイトローズ)、Sainsbury’s(セインズベリー)において、商品である食品に血液を混入させる食品テロ事件が起きた。

防犯カメラの映像を確認したところ、上下黒のTシャツとハーフパンツを着た男が冷蔵コーナーの商品を次々と手に取り、何かを持っているもう片方の手に近づけては棚に戻す、という動作を繰り返していることがわかった。

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■弁護士の男を逮捕

一方、店の近くでは1人の男が何やら叫び、暴れていた。現場に急行した警察官は、その外見上の特徴から食品テロ事件の犯人であることを疑い、ただちに身柄を拘束した。

男はハマースミス・アンド・フラム地区に暮らし、当時は弁護士だったレオアーイ・エルガリーブ(37)。血液が入った21本もの注射器を所持しており、それを商品に注入したとみて、業務妨害、流通食品毒物混入防止法違反などの容疑で逮捕された。

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■全商品を廃棄処分に

被害が確認されたのは、調理済みのチキン、総菜、フルーツなどで、商品パッケージには針大の穴が開いていた。消費者に健康被害が生じることを案じ、どの店舗も顧客に事件について知らせるとともに、臨時休業して全商品を廃棄処分した。

被害額の合計は、Waitroseで約3,200万円、Sainsbury’sで約2,200万円、Tescoで約1,800万円だと報告されている。


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■脳に別人格のデバイス?

その裁判がアイズルワース刑事法院で始まったが、被告は「正気ではなかった」「あれは私ではない。脳に別人格をもたらすデバイスが埋め込まれている」などと主張し、事件当時の記憶もあいまいだ。

また、面接した精神科医も「エルガリーブ被告は、自分は映画『トゥルーマン・ショー』のシミュレーションの世界に身を置いており、起きることはすべてフェイクだと思うと話している」と述べた。

元弁護士の不可解な主張に、法廷の誰もが首をかしげており、今後の展開にますます注目が集まっている。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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