咳が続く3歳娘を元気づけたかった父親 寝室で花火して体調悪化させる事態に

娘思いであることは確かだが、室内で花火をするなど言語道断だ。

2022/01/29 10:30

花火

体調を崩した娘を喜ばせたい一心で、良かれと思ってあることをした父親。しかしそれが、最悪な事態を引き起こしてしまったことを、シンガポールの『AsiaOne』やフランスの『Opera News』が報じている。


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■元気づけるための花火

17日、中国・湖南省の長沙市にある小児病院に、3歳の少女が重い肺炎症状で搬送された。

家族によると少女は少し前から体調を崩しており、咳が続くようになったため、寝室で休んでいた。そして看病していた祖母と父親は、少女を元気づけようと考え、美しい打ち上げ花火で楽しませることにしたという。

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■祖母と父親の間で解釈違い

スーパーマーケットでいくつかの花火を買ってきた父親だが、彼と祖母の間には、危険な解釈違いが生じていた。祖母は「寝室から窓の外を眺めて楽しめるように」と言っていたにもかかわらず、父親は「寝室の中で花火を楽しむ」と考えていたのだ。

当然ながら、花火の煙は寝室に充満。少女は喜ぶどころか激しく咳き込み、やがて呼吸困難に陥り体調が急変した。祖母と父親は急いで少女を抱き上げ、病院へと駆け込んだという。

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■ICUで3日間を過ごす

医師による診察の結果、少女は煙の吸い込みが原因で、重度の肺炎を患っていることが判明。すぐにICU(集中治療室)へと運ばれ、3日間にわたる治療を受けた。肺炎の症状は落ち着き容体は安定しているものの、現在も入院中だという。

医師は祖母と父親に対し、「花火の煙は子供の気道にとって有害。二酸化炭素、二酸化硫黄、その他の有毒ガスが含まれています」「必ず風通りの良い屋外で行うように」と警告した。


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■爆竹による事故も

世界では今、爆竹による事故も無視できないという。

2020年1月には、中国・甘粛(かんしゅく)省の敦煌(とんこう)市に住む8歳の少年が、火をつけた爆竹を道路のマンホールのふたの穴に刺して遊んでいたところ、それが爆発して宙に吹っ飛び、地面に全身を強く打ち付けられ病院へ運ばれる事態になった。

マンホールが地面に落下し粉々に砕け散る映像は、中国の人々を震撼させた。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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