屋根付きガレージにテラスも付いた広い豪邸 格安なのに売れない理由とは

どんなに間取りや条件が良くても、ユニークすぎる形や色の物件で敬遠されてしまい…。

2022/01/05 06:00

豪邸

アメリカで今、ある不動産業者が取り扱っている「売り物件」の1つが注目を集めている。広さ、質などは全く申し分のない豪邸だが、にもかかわらず売り手がまるで付かないというのだ。『The Sun』や『Yahoo!』など海外のメディアが報じている。


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■豪邸なのに破格の3,000万円

話題になっているのは、イリノイ州のスプリングフィールド市に近い、リンカーンという町に建つ一軒家。土地も1,500㎡(453.75坪)とかなり広い。

オーナーのセス・グッドマンさんによると、物件は2ベッドルームに2バスルームを備え、屋外テラス、そして屋根付きガレージも3台分ある。販売価格は日本円にして約3,000万円と破格で、まさにお買い得物件だ。

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■自宅を黒色に統一

セスさんは2020年にここを購入していた。建物の形が八角形で正方形の部屋が一つもない、そんな形も、当時は特徴があって良いと思ったそうだ。

さらにモダンで落ち着いた雰囲気が好きだったセスさんは、購入すると屋根のみ黒いペンキで塗装。それが気に入り、なんと外壁も黒くしてしまった。

それならば、いっそここも塗ってしまえ…とばかり、雨どい、テラス、庭の石、ガレージにくわえ、室内の壁や床、柱など、ほとんどの部分を黒色に統一したという。

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■SNSでも評価は低く…

そして昨年、1年ちょっとでその邸宅を手放すことにしたセスさん。不動産のウェブサイトにもその物件は「販売中」として掲載されたが、いまだに買い手が付いていない。

むしろ写真だけがSNSで話題になり、「これはヴォルデモート(ハリーポッターの最大最強の敵)が設計したのか?」「間取りは完璧なのに色と形が…もったいない」「無機質で温かみを感じられない家」など、どうにも不評だ。

アメリカや日本では家の中古売買が盛んだが、「色」や「形」においては、やはり一定の傾向があるそうだ。


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■売れるための条件

戸建て物件で「汚れが目立たない」と言われて人気なのは、ベージュやグレー。真っ白い壁もオシャレだが、汚れが目立つため、外壁塗装の質や性能が高いことが絶対の条件になる。

一方、鮮やかな原色系の外壁は太陽光を吸収しやすく、夏は室温が上がり、色褪せなど劣化が早いという。また形については、いびつな印象を与える物件より、圧倒的に正方形や長方形型のほうが売れるそうだ。

また自動車では、ホワイト、シルバー、ブラックだと「好みを選ばない」としてプラス査定になることがある一方、スポーツカーや特定の外車では鮮やかなカラーが好まれたりする。たかが色、されど色ということなのだろう。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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