年末年始で食べ過ぎてお腹ぽっこり 大腸外科医が勧める予防法が話題

頻繁なおならに苦しんだときは、摂取した食材に問題があることも多いという。

肥満・男性・太っている人・ぽっちゃり

クリスマスから大みそか、お正月と、食卓にごちそうが並ぶ年末年始。美味しいからとつい食べ過ぎて、おなかがぽっこりして体が重い、ガスも多くお通じもすっきりしない、痛みもある…と訴える人が増える時期でもある。

予防・解決法があるなら、そうなる前にぜひ知っておきたいものだ。イギリスのメディア『Metro』が著名な医師を取材し、その興味深い説明に高い関心が集まっている。


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■著名な医師がやさしく解説

年末年始にありがちなおなかの不調。ロンドン市内のキング・エドワード7世病院に大腸外科医として勤務するジェームズ・キンロス博士が、その予防・解決法を指南し、「これなら実践できる」と話題になっている。

同病院は、エリザベス女王夫妻ほかイギリスの王族が体調不良の際に入院する先として知られ、特に結腸、直腸、肛門の分野で大変高い評価を得ている病院だ。

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■食後はすぐ立って歩くこと

「腸が適切に機能するためにも、植物性の食品を意識して摂取することが大事。脂肪分が多い食品、加工食品や糖分のとり過ぎで腹部膨満をもたらすことがあります」とキンロン博士。

この時期のグルメが体にやさしい食品ばかりではないことを、多くの人が理解しているが、それでも食べ過ぎてしまう機会は多い。そこで博士は「食後にダラダラと座っていないこと。映画など見たりせず、思い切って45分間の散歩に出かけてみてください」と勧めている。

さらに早食い、食事中の会話をやめるのも効果があるそうだ。

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■便秘と下痢への対策

腸の機能が落ち、便秘しがちだという人に重要なのは、意識して食物繊維を摂取すること、水をたっぷり飲むこと、そして定期的に体を動かすこと。「週に4回ほど、20〜30分の早歩きをするだけで改善することがわかっています」とキンロス博士は説明する。

またアルコールで下痢しがちな人に勧めたいのは、1~2杯のお酒に対し、コップ1杯のお水を飲むこと。

アルコールの過剰摂取で腸内バクテリアのバランスがくずれると、やがて機能を健やかに保てなくなる。アルコールの摂取量や腸に与える刺激を減らす努力は重要だという。


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■ガスも腹部膨満の原因

なぜ、こんなにもおならが出るんだろうと不快に感じたときは、食べた物を思い出してみることが大事だという。博士が挙げたのは豆類、ねぎ類、キャベツ、芽キャベツ、カリフラワーなど。「それらを避けるとおならが減るという人は多いです」と指摘する。

ただし体重減少や、2週間以上にわたり腹部が膨満して痛みも伴うようだと、何らかの疾患が潜んでいる可能性があるため、医療機関を早めに受診するべきだという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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