米パレード無差別殺傷事件犯に驚きの過去 15歳少女に子を産ませDVや殺人未遂も

病院に搬送された48人のうち18人が小児で、6人が重体。1日も早い回復が望まれている。

2021/11/25 06:30

パレード・群衆

アメリカ・ウィスコンシン州ワウケシャ(ウォーキショーとも)で現地の21日午後4時半過ぎ、クリスマスパレードの列にSUV車が突っ込み、5名が死亡、48名が重軽傷を負う無差別殺傷事件が発生した。

逮捕された男についてさまざまなことがわかってきたが、その凶暴な性格が人々を改めて震え上がらせていることを、『NEW YORK POST』や『The Sun』など英米のメディアが伝えた。


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■性犯罪に家庭内暴力も

ミルウォーキー郡保安官事務所が発表したところによれば、その事件で逮捕されたのは、ミルウォーキー市出身のダレル・ブルックス(39)。

性犯罪、家庭内暴力、車両を利用した殺人未遂など、20年にわたりさまざまな罪を多々繰り返してきた要注意人物だったという。

事件はブルックス容疑者の単独の犯行と考えられ、殺人および傷害、公務執行妨害、車両の暴走、コミュニティの平和と秩序を乱す行為など、多数の容疑で訴追される見通しだ。

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■15歳少女と子をもうける

ブルックス容疑者は2006年、20代半ばでネバダ州の15歳の少女に性的暴行を働いていた。しかし合意のうえの行為であり、少女が交際および子供の出産を望んだため、ブルックス容疑者は保護観察処分となり、性犯罪者として登録されるにとどまった。

だが2016年には裁判所の出廷命令に従わず再逮捕され、保釈されると家族とともにウィスコンシン州へ。

その子供はすでに15歳になり、女性は「わが子の父親があのような事件を起こしたことに、大変なショックを受けています。犠牲者には小さなお子さんも多く、胸が痛みます」と話している。

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■パートナーをひき殺そうと

ブルックス容疑者は今月2日、パートナーである女性と口論になり、殴ったうえ車でひき殺そうとして逮捕された。だが、わずか1,000ドル(日本円で約11万5,000円)の保釈保証金で自宅に戻り、このたびの事件が起きた。

直前には家庭内でトラブルが起きているとの通報が自宅から入り、警察が出動。ブルックス容疑者は猛スピードで現場から逃走していた。

パトカーに追い詰められて事件を起こした可能性も指摘されたが、「パレードの手前で急加速して突っ込んでいった」という目撃証言も多く、警察もその見方を否定している。


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■銃を発砲させ甥を威嚇

ブルックス容疑者は、2020年7月にも甥と口論になった際に威嚇のため銃を発砲し、刑事告発されていた。パートナーの女性は、「ひどく凶暴で、とんだサイコパスでした」と証言している。

こうしたことを受け、ミルウォーキー地区弁護士事務所は22日に「容疑者の犯罪歴を考えると、保釈金1,000ドルは妥当ではなかったようだ」と述べている。

病院に搬送された48人のうち18人が小児で、6人が重体。全米の人々が1日も早い回復のために祈りを捧げている。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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