SNSストーキングで元夫の恋人を知った女 腹いせに子供5人殺害し終身刑に

離婚や破局の後、相手のSNSで近況を探ってしまうという人は多いだろう。

2021/11/10 07:30

スマホ・SNS・怒り・嘆き・焦り・女性

ドイツで昨年9月3日、女が別れた夫となした4人の子を含む、5人の実子を殺害する事件を起こした。元夫のその後をSNSで執ように追いかけ、新しい女性と一緒に過ごしている写真を見て逆上した女が、腹いせのために犯行に及んだのだった。

その事件の裁判が結審したことを、同国の『DW』やイギリスの『Mail Online』などが報じている。


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■6人もの子を育てる日々

2020年9月、ゾーリンゲンにある自宅アパートでわが子を殺害したとして、殺人罪に問われていたクリスティアーネ・K被告。28歳の若さで6人の実子を育てる、非常に多忙な母親だった。

亡くなったのは、メリナちゃん(1)、レオニーちゃん(2)、ソフィーちゃん(3)、ティモくん(6)、ルカくん(8)の5人。ルカくんと、唯一生き残った長男のマルセルくん(11)の2人は、別の夫との間に生まれた子だという。

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■殺害と自殺を決行

クリスティアーネ被告は、朝食の飲み物に睡眠薬を混ぜて眠らせ、水を張った浴槽で溺れさせる、首を絞めるなどして子供たちを殺害した。

マルセルくんは、学校から帰宅するとデュッセルドルフ駅に連れて行かれ、「電車に一緒に飛び込もう」と強要されたため、恐ろしくなり祖母宅に逃げ込んだという。そして当のクリスティアーネ被告は、投身自殺を決行し、重傷を負い救急搬送されている。

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■「男が侵入した」と嘘も

祖母の通報がきっかけで、警察は被告の自宅に横たわる子供5人の遺体を発見。クリスティアーネ被告は「マスクをかぶった男が侵入し、次々と子どもたちを殺した」と説明したが、マルセルくんの証言もあり、被告が嘘をついていることは明白だった。

今月4日、ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州の裁判所で、事件の裁判が結審。クリスティアーネ被告には有罪判決とともに終身刑が言い渡された。仮釈放を申請する権利が、この先15年間は認められないという。


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■SNSは監視されていた

裁判の法廷では、クリスティアーネ被告が別れた夫について、常にFacebookで監視していたことが明らかに。元夫に恋人ができ、楽しそうに過ごしている写真を見て、嫉妬、絶望感、そして強い怒りに包まれたことを認めている。

子育て中の離婚は恨みやわだかまりが残ることも多く、養育費や生活費の問題もある。「SNSで近況を探られ、内容によっては相手に不要な刺激を与える可能性がある」という危機感も必要だと、話題になっている。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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