コーラ大量がぶ飲みの男性が6時間後に救急搬送 虚血性肝障害と報告されるも…

「この男性の大腸にはそもそも大腸憩室があったのでは」と指摘する専門家もいるようだ。

コーラ・ペットボトル

1.5リットル入りのコーラのペットボトルを、10分で飲み干した中国・北京市の男性。その6時間後に起きた恐ろしい体調異変の話題を、専門家の声を拾いながら『Mail Online』『NEW YORK POST』など海外のメディアが報じている。


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■コーラをがぶ飲み

その話題は、首都医科大学附属北京朝陽医院から、肝臓学および消化器病学に関する医学誌『Clinics and Research in Hepatology and Gastroenterology』に報告された。

22歳の男性患者が腹部の膨満と激痛で運ばれてきた。通院歴もなく健康状態は良好で、思い当たるのは6時間前に1.5リットル入りのコーラのペットボトルを10分で飲み干したことだった。

心拍数と呼吸数の上昇に反し血圧は低く、CTスキャンの結果、胃腸などの腹部の臓器から集まった血液を肝臓へ運ぶ門脈系循環に、異変が起きていることが判明した。

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■「ショック肝」の状態に

腸の数カ所でガスだまりが確認され、門脈に合流する上腸間膜静脈のそれは特に深刻な影響を与えていた。血液の供給が閉ざされたことで酸素不足に陥り、「ショック肝」と呼ばれる虚血性肝障害に陥っていると考えられた。

医療チームは肝臓を保護する薬を投与しつつ、腸管の3カ所の大きなガスだまりを解消させることに努めたが、男性の病状は改善されず、発症から18時間後に死亡した。論文では、炭酸飲料の過剰摂取には十分に気を付けるよう警告している。

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■大腸憩室があった可能性も

しかし、イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで生化学が専門のネイサン・デイヴィーズ教授は、『Mail Online』の取材に「きっかけは炭酸飲料のガスだったかもしれませんが、この男性にはそもそも大腸憩室の問題があったかもしれません」と答えている。

憩室とは大腸壁にできた1センチ前後のへこみのことで、外側に袋状に飛び出した状態。食生活の変化で若い人にも増加している。そのへこみに便がたまることがしばしばあり、同教授は、そのバクテリアが漏れて門脈に炎症を引き起こした可能性についても、調査が必要だと指摘している。


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■糖分も人工甘味料も怖い

糖分の多い炭酸飲料の飲み過ぎが肥満、2型糖尿病、心臓病などのリスクを増やすことは以前から指摘されていた。

またアメリカの研究チームは4年ほど前、サッカリン、アセスルファムK、アスパルテームといった人工甘味料を添加したものでは、脳卒中や認知症のリスクが2~3倍になることを突きとめたと発表。ダイエットタイプの飲料についても警鐘を鳴らしていた。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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