乃木坂46が世代交代に成功した理由とは 丁寧かつ大胆なプロデュースの背景

4期の冠番組でバラエティの英才教育。世代交代の成功は長く残り続けたエース白石麻衣らの功績か。

■丁寧な育成と拡大主義

指原莉乃

初期メンバーが早く卒業することは、同時に新規メンバーが早く参入することであり、卒業・加入のサイクルを早めるということ。そもそも女性アイドルグループは卒業システムが自明でもない。

本来的には、卒業も加入もないのがファンからすれば理想だろう。丁寧にアイドルを育てたいというオタク的な視点と、拡大主義こそ正義というビジネス的視点の相克は、指原の=LOVE(イコラブ)や≠ME(ノットイコールミー)のアイドルプロデュースによくみてとれる。


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■さまざまな世代を育てる苗床

乃木坂は、1期生のエースだった白石麻衣らが長く乃木坂に残っていたことで、若手世代の成長をゆっくり待つことができた。同じ1期生の齋藤飛鳥や3期生の与田祐希・山下美月が現在のエース。

また、今でも1期生のスターである生田絵梨花がおり、さらには、1期生の樋口日奈や3期生の久保史緒里が今なお成長するなど、さまざまな世代を育てる苗床を、乃木坂は成立させることに成功している。丁寧な育成と拡大主義の両立。その上で乃木坂は、4期生の育成を加速させた。

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■新メンバーだけの冠番組