性行為を隠し撮りし脅迫するも… 結婚を拒否された同性愛者がターゲット男性を殺害
楽しい時間を一緒に過ごし、軽い気持ちで男性同士の性行為に応じてしまった男性。それが全ての間違いだった。
インターネットで発見した好みの男性を追いかけ、女性になりすまして接近し、実際にデートすることに成功した同性愛者の男。しかし、再度会おうとして拒絶されると態度を変えた。
インドで起きた現代ならではとも言える恐ろしい事件の話題を、『Times of India』『Times Now News』などが報じている。
■女性になりすまして接近
事件はインド・タミルナードゥ州で起きた。今から2年ほど前、カンチープラム県出身の同性愛者の男は、インターネット上でトゥーットゥックディ県トゥティコリン市に暮らすP・ムルガンさんという男性を発見し、魅かれ、強い関心を持った。
Facebookのプロフィールからムルガンさんの性的対象が女性だとわかると、男は女性を装いムルガンさんに友達申請。徐々に親しくなっていった。
■発端はバレンタインデー
今年のバレンタインデーにである2月14日、ふたりは実際にデートすることに。同州マドゥライ市のバス停で待ち合わせをしたが、相手が男であるとわかり、ムルガンさんはショックを受けた。
それでも飲食などで一緒に時間を過ごすうちに、ふたりは意気投合。男性同士の肉体関係を強引に勧められ、ムルガンさんは軽い気持ちでそれに応じてしまった。
だが、男は隠し撮りをしていた。再びデートしたいと哀願して断られると、「この関係をばらす」とムルガンさんを脅し始めたのだ。
■執ように脅した男
父親の営むカーアクセサリー製造会社で働くムルガンさんは、動揺して携帯電話を変更するなどしたが、男はすぐに新しい番号を探り当てて再び連絡をよこし、「写真を家族に見せる」と繰り返した。
そして今月14日、ムルガンさんは2人で会って話をしようと男に申し出た。脅迫行為をやめ、画像や映像を削除するよう男に求めるため指定の場所に向かったが、翌15日に、メラカランタイ村の雑木林で、脳挫傷を負ったむごたらしい遺体となって発見された。
■通話記録から男を特定
トゥティコリン警察は、ムルガンさんの携帯電話の通話記録から、ある人物が頻繁に電話をかけていたこと、携帯電話の番号を変えても探り当てていたこと、14日にも接触していたことを突き止め、男の身元を特定すると事情聴取を行った。
男は容疑を認め、ムルガンさんの飲み物に毒物を混ぜ、石で殴打し頭蓋骨をつぶしたことを供述。殺人罪で起訴されたが、「大好きでいずれは結婚してほしかった。それなのに拒否されカッとなった」などと話しているという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)