冤罪で死刑判決を下された男性 16年後に釈放されるも結末は新型コロナ感染死

自由の身になって、まだ9年。男性は、あまりにも早くこの世を去ってしまった。

刑務所・牢獄・逮捕

取り調べに耐えきれず、やってもいないことを「やった」と言ってしまった男性。その結果、男性は死刑囚に。長いあいだ獄中生活を送ったあと無罪が証明され釈放されたが、今度は新型コロナウイルスに感染し亡くなってしまった。

男性の数奇な人生について、『USA TODAY』などアメリカのメディアが伝えた。


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■死刑囚にされた男性

アメリカで暮らしていた男性のいとこ(当時14)が、性的暴行を受け殺害された。この件で警察に疑われた男性は、1996年に身柄を確保され取り調べを受けることに。約9時間にわたって質問を浴びせられた結果、男性は耐えられなくなり「やった」と虚偽の自白をしてしまった。

しかし男性の話と事件現場の状況はまるで一致しないもので、しかも決定的な証拠は欠けていた。にもかかわらず男性は死刑判決を下され、服役することになった。

刑務所での生活は大変厳しいもので、男性は1日のうち23時間を独房で過ごしたとのこと。男性はそれでも清掃や運動を欠かさず、聖書も毎日読んでいたという。

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■釈放され自由の身に

長い年月を刑務所で過ごしたあと、DNA鑑定の結果から「男性が犯人である可能性はない」と判断された。そのおかげで男性は2012年に釈放され、息子たち家族とも再会。長いあいだ奪われていた普通の生活と自由を満喫し、時には大学や教会に出向き自身の経験を語ることもあったそうだ。

やっと人間らしい暮らしを再開した男性は充実した日々を過ごしたが、釈放から9年後に新型コロナウイルスに感染してしまった。

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■まさかの新型コロナ死