パトカーから逃走中に局部切断し投げ捨てた男 「肉刑で世界を救う」と妄言も

先進諸国ではほとんど見られなくなった肉刑。アメリカの30代の男が、自らの体にそれを…。

2021/09/11 06:30

車・暴走

アメリカ・テネシー州で1日午前、たびたび警察の世話になっていた男がパトカーの目の前で運転中に自身のペニスを切り落とし、車外に放り投げるなどして身柄を拘束された。さらに、意味不明な言葉を口にしていることを、イギリスのメディア『The Sun』『Metro』などが報じている。


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■逮捕時の車は血だらけ

この事件は、テネシー州ディカーブ郡のアレクサンドリアで起きた。1台の車がパトカーに追われるなか、州間高速道路I-40に続く道路で停止し、運転手は窓から自身のペニスを投げ捨てるとさらに逃走。警察は、タイヤをパンクさせるためのスパイクストリップを道路に敷いた。

その後、警察はパットナム郡クックビルのタイソン・ギルバート(39)という男の身柄を拘束。逮捕時は下半身ばかりか、運転席も血で赤く染まっていたという。

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■ペニス切断で罪滅ぼし?

ギルバート容疑者は軽微な犯罪も含め、たびたび警察の世話になっていた。その愚行の理由について問われると、「肉刑(身体刑)で世界が救われるんだ。カーラジオで『世界を救うため自傷行為をする』というフレーズを聞き、インスパイアされた」などと説明した。

州ハイウェイ・パトロール隊のボビー・ジョンソン氏は、「容疑者はペニスを失った体で運転し、ひたすら逃げようとしました。スパイクストリップがタイヤに食い込んでも、なおも低速で走り続けました」と話している。

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■身柄は拘置所へ

警察は、まずはギルバート容疑者をヴァンダービルト大学医療センターに搬送。局部の治療が優先されたが、切り落としたペニスの接合が成功したかどうかは明らかにされていない。

同容疑者は2020年、地元のクックビルでレンタカー4台を盗もうとしたことがあり、他人の財産の侵害、詐欺、公務執行妨害など複数の罪で起訴された。保釈保証金は6万1,000ドル(日本円にして約672万円)と設定され、現在その身柄は郡拘置所にある。


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■肉刑の歴史

身体に対する残虐な刑罰を避ける動きが盛んになり、先進諸国ではほとんど見られなくなった肉刑(身体刑)。

東南アジアに残っている鞭打ち刑もその一つだが、中国で昔行われていた肉刑は、脚を切断し、鼻をそぎ落とすというむごたらしいものだった。なお、入れ墨も当時は肉刑の位置づけだ。

日本では平安時代以降、窃盗や博打には断指刑が下されるようになったが、現在そうした残虐な刑罰は憲法第36条により禁じられている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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