40代女が元カレのFacebookに不正侵入しリベンジポルノ 社会的信用を奪い裁判に

よく使うパスワードがあり、それを交際相手が知っているという方は要注意。度々の変更はやはり重要だ。

2021/08/21 07:00

サイバー犯罪・ハッキング・ハッカー

破局した腹いせで、リベンジポルノを思い立ったイギリス・ロンドンの女。元彼の裸の写真をFacebookに公開して社会的信用を奪い、新しい恋人に対してアレクサのアプリを悪用して威嚇。その裁判がいよいよ始まることを、イギリスのメディア『The Sun』『Mail Online』などが報じている。


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■パスワードを知っていた女

事件を起こしたのは、ロンドンのチェルシー地区に暮らしていた経営コンサルタントのフィリッパ・コプレストン=ウォーレン(46)。2年間交際していた男性(46)と破局した2019年秋、怒りのあまりリベンジポルノに走っていた。

男性がよく使用していたパスワードを知っていたウォーレン容疑者は、まずはアレクサに侵入。遠隔操作でリンカンシャー州にある男性宅の内部を覗き見し、新しい恋人や2人の行動を把握するようになった。

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■男性と新恋人に嫌がらせ

その後はいたずらや嫌がらせが目的で、男性宅の照明を点けたり消したりしたウォーレン容疑者。男性の新恋人に音声操作で「出ていけ」と声をかけたため、彼女は強い恐怖のなかで荷物をまとめ、彼の家から逃げ出していた。

さらに同容疑者は、男性のFacebookをもハッキング。彼の全裸写真をそこに投稿して「僕って、ちょっと太めかな?」と自虐的なキャプションを添える悪質さだった。

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■パスワードを無断変更

男性はFacebookに起きた異変にも気づき、直ちに画像を削除するべくFacebookにログインしたが失敗。パスワードは「無効」だった。

そうしている間にも彼の全裸画像は、ビジネスパートナーが多数というフォロワーばかりか海外にまで拡散。社会的信用を失った激しい怒りと羞恥のなか、男性は法的措置に踏み切った。

ログインパスワードを知り、問題の画像を所有していた唯一の人物として、ウォーレン容疑者は犯行の内容をすべて事実だと認めている。今年中には、おそらく有罪の判決が下るだろうという。


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■日本の刑罰は軽い

悪質なサイバー犯罪やリベンジポルノに巻き込まれると、被害者は社会的な信用失墜に苦しみ、精神を病むことが多い。

日本でもそうした事件がますます増えているが、3年以下の懲役または50万円以下の罰金で執行猶予が付くことも多く、「被害者のダメージに比べて刑罰が甘すぎる」との声は多い。

リベンジポルノから身を守るためには、とにかく裸などの写真や動画を撮らない、求めに応じない、隠し撮りを許さないことが大事。さらに、交際相手には各種のパスワードを絶対に教えないと心掛けたいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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