飲酒運転で血中アルコール濃度の史上最高値か 酒豪ばかりの国で驚きの新記録

飲酒運転で事故を起こしても、保険金は支払われない。「大丈夫」など絶対にあり得ないのだ。

2021/08/18 09:30

飲酒運転・酒・車

このたびアメリカのオレゴン州で飲酒運転で逮捕された男が、血中アルコール濃度を測定したところ、かつて見たこともないような高値が記録され、話題になっている。

めっぽうお酒に強いと言われるアメリカの人々。彼らの間でも驚きと同時にあきれる声があがっていることを、イギリスの『Daily Mail』などが報じている。


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■ひき逃げ事故後に壁に激突

アメリカのオレゴン州に住む28歳のネイサン・ダンズカは今年2月22日、ポートランドから約200km離れたマドラスという街で、ひき逃げ事故を起こしていた。

その後、警察の追跡が始まり、ネイサンはコンクリートの壁に激突して車は大破。身柄確保とともに病院へ搬送されるも、大変な酒臭さで泥酔状態だったという。

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■法定容認基準の9倍

車内からはビールの空き缶が多数見つかり、警察は搬送先の病院でネイサンにアルコール検査を実施。すると血中アルコール濃度は、アメリカの法定容認基準値である0.08%の9倍超という0.778%。ただちに免許停止の手続きに入った。

日本のビールの中瓶1本だと0.02~0.04%になり、0.31~0.40%は泥酔期、0.41%以上は昏睡期と表現され、呼気中アルコール濃度(mg/L)の数値はその血中濃度(%)の約5倍の値になる。

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■見たこともない新記録

驚いた警察は、過去の記録を調査。するとネイサンの血中アルコール濃度は、これまでアメリカ国内で酒気帯び運転により検出された数値の最高値であることがわかった。

専門家は、「ビールやワインよりも強いお酒を30杯近く飲まないと、これほどまでの数値にはならない」と説明。ネイサンの0.778%という数値では、心臓と呼吸が停止して昏睡状態になっていてもおかしくないという。


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■「病気レベル」の声

先日、その飲酒運転事故に関する裁判が行われ、ネイサン被告には懲役13ヶ月の実刑判決に加え、1年の保護観察と運転免許証の生涯停止が言い渡された。

この報道に、アメリカ国内では「9倍って…すごい記録だけど、こいつのアル中は病気レベル」「犠牲者がでなくてよかった」などの声が上がっている。

酒気帯び運転は絶対に許されない。「少量の酒なら大丈夫だろう」「まだ酔っていない」などの慢心が、重大な事故につながることを忘れてはならない。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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