「ダウン症の子供に社会経験を」 アイスクリームビジネスをすすめた父親に称賛

子供の今、そして将来の幸せを常に考えている優しい父親。彼は一家にとって、最高に自慢の存在だ。

2021/07/31 17:30

アイスクリームカー・アイスクリームトラック

アメリカで2人のダウン症の子を育てている父親が、「仕事を通して社会というものを勉強してほしい」と考え、大胆な行動に出た。世間から称賛が相次いでいることを、オーストラリアの『news.com.au』やイギリスの『Daily Mail』など海外メディアが報じている。


関連記事:強い絆で結ばれた双子姉妹 「笑顔が見たいから」と骨髄に続き卵子も提供

■ダウン症の子を含む10人の父親

アメリカ・オハイオ州のラブランドに住むジョー・ウェグナーさん。彼は、ダウン症を持つメアリー・ケイトさん(21)とジョシュさん(18)を含む、10人の子供の父親だ。

メアリー・ケイトさんとジョシュさんは、これまで一度も仕事に就いたことがなく、ジョーさんは「この子たちにも、仕事をすることの意義や社会というものを勉強させたい」と、日ごろから頭を悩ませていたという。

関連記事:おふざけで鼻の穴に異物が詰まり約40年 除去に成功した女性の鼻呼吸が復活

■アイスクリームカーを買い取る

特に販売の仕事は、金銭感覚やコミュニケーション能力、社会知識に加え、接客の基本などを学ぶことにつながる、と考えたジョーさん。メアリー・ケイトさんとジョシュさんが軸となる本格的なアイスクリームビジネスを思いつき、アイスクリームカー1台を買い取った。

妻のフレイダさんもそれには大賛成。ジョーさんたち一家は、このビジネスを「特別なご褒美」と名付け、さっそく街中へと繰り出した。

関連記事:新型コロナ死の父親が残したメッセージを姉妹がタトゥーに 深い家族愛が話題

■ビジネスは大盛況

ジョーさんは当初、「2人の社会勉強のため。アイスクリームが少し売れればいい」くらいに考えていた。だが売り上げは予想をはるかに超え、噂が噂を呼び、街の人たちは車の到着を楽しみに待ってくれるようになった。

以前からメアリー・ケイトさんは「パパと一緒に仕事がしたい」と話しており、それが叶ったことが、とても嬉しいそうだ。また消極的な性格だったジョシュさんも、今では客に笑顔で話しかけ、積極的にコミュニケーションをとっている。


関連記事:チコちゃんが「アイスクリームの定番はバニラ」の理由を解説 匂いに秘密が…

■「何でもアイデア次第」

世の中には、特別な支援を必要としている人たちが多い。ジョーさんはメディアの取材に、「どんな人でも何かしらの方法で、周囲の人たちと希望や喜びを分かち合うことができると思います。私たちの例がきっかけとなり、他にもさまざまなビジネスのアイデアが生まれれば何よりです」と話している。

この話題を知った世間からは、「子供思いの素晴らしい父親」「物事がうまくいくのは、アイデアと努力次第なんですね」と、ジョーさんへの称賛の声があがっている。

・合わせて読みたい→強い絆で結ばれた双子姉妹 「笑顔が見たいから」と骨髄に続き卵子も提供

(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

【Amazonセール情報】ココからチェック!