「ユーロ2020」仏サポーターが痛恨のミス ブダペストならぬブカレストに飛ぶ

近隣でも、他の国について知らないことは多い。旅をするなら、しっかりと勉強しておきたいものだ。

2021/06/29 10:30

団体旅行
(YakobchukOlena/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

ヨーロッパ11ヶ国の代表チームが参加するサッカーの『UEFAユーロ2020』。延期を経て、今月11日から来月11日まで開催される。ところがフランスのあるサポーター軍団に、ちょっとしたトラブルが起きていたようだ。

ルーマニアの『Jurnalul National』、アメリカの『NEW YORK POST』などが報じている。


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■朝早くから勇んで出発

19日午前、フランス代表の熱狂的なサポーター軍団を名乗る男性たちは、約800km離れたルーマニアの首都ブカレストのアンリ・コアンダ国際空港に降り立った。全員が職場の同僚で、朝早くから勇んで自宅を出発していたという。

ところが、『UEFAユーロ2020』が開催される日には当然あるべき興奮した雰囲気が、その空港にはなかった。そんななかで遭遇したのはウクライナから来たというサポーターたちだった。

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■グループCとF

「ウクライナ代表はグループCだよ。ここのアレーナ・ナツィオナラで21日夜にオーストリア代表と戦うんだ」と話したウクライナのサポーターたち。だがフランス代表は「グループF」で、アリーナの名称も異なる。ハンガリーの首都ブダペストの会場なら、プスカシュ・アレーナのはずだ。

いよいよ何かがおかしいと気づいたフランスのサポーター軍団だが、自分たちがブダペストならぬブカレストにいることには、最後の最後まで気づかなかったという。

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■テレビでおとなしく観戦

彼らの失態に、笑いながら「ドンマイ」と励ましてくれたウクライナのサポーターたち。彼らは意気投合し、一緒に街に出てスポーツバーのテレビでハンガリー戦を観ることになった。

結局ハンガリー対フランスの試合は1-1で引き分けとなったが、『Jurnalul National』によれば、フランス人サポーターたちはそこで、苦々しくも各々の反省点を口にしていたようだ。


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■「勉強も知識も不足」と認める

航空チケット、搭乗券、搭乗ゲートいずれも、目的地がブダペストのリスト・フェレンツ国際空港なら、3レターコードは「BUD」であるべきだ。ところが、ブカレストのアンリ・コアンダ国際空港を示す「OTP」となっていても、不審に思う者はひとりもいなかったという。

また空港カウンターで「ブカレスト」と聞かれた際も、誰もがてっきりブダペストのことだと思い、ルーマニアの国旗を見ても、何も違和感を抱かなかった。このたびの痛恨のミスで、誰もが「冗談抜きで僕たちはもっと他の国について勉強しなければ」と真顔で話していたそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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