死後に体を堆肥化する新たな“旅立ち” 生前の申し込みも続々の反響

遺体は火葬か埋葬か。世界的にはそれが一般的であるに違いないが、今は新たな方法も…。

堆肥
(Sasiistock/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

人は死後、埋葬または火葬されるもの。そのような伝統にこだわる時代も、終わったのかもしれない。遺体を堆肥にしてほしいと願う人が増えてきたことを、『People』など海外のメディアが報じている。


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■遺体を堆肥化するアイデア

アメリカで暮らすカトリーナ・スペードさんの両親は、そろって医療関係者だった。そのためカトリーナさんは子供時代から家族と生と死について話し合う機会が多く、特に抵抗を感じることはなかったようだ。

そしてカトリーナさんも大人になり、息子ふたりを持つ母親に。その頃からますます「死んだらこの体をどうしよう…」と考えるようになったのだという。

そんなカトリーナさんは、あるとき友人から「死んでしまった牛の死骸を、堆肥にして利用する農業従事者もいるんだよ」という話を聞かされた。その話が事実であれば、人の遺体も堆肥としてきっと有益に使える。そう考えたカトリーナさんは、遺体を堆肥にすることを思いついた。

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■ “旅立ち方”もさまざま?

「環境にとっても、より優しい旅立ちをする」「そんなオプションを人々に提供したい」。カトリーナさんのそんな考えに賛同する人も少なくはなく、遺体の堆肥化を合法化している州もある。

カトリーナさんはメディアの取材に応じ、「(火葬などで)環境に害を与えるより、この惑星を助ける選択肢があればどうかしら…と考えたんです」「最後に、優しく有益な行動をしてから旅立つんですもの…それは正しいことでしょう」と語った。

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■死後も環境に貢献