両親が泥酔し爆睡中の悲劇 高層マンションで1歳児が45m下へ転落死

景色が綺麗でセレブなイメージから、憧れの的である高層マンション。子供には危険も多く、親の配慮が重要だ。

2021/06/07 20:05

ベランダ・バルコニー・赤ちゃん・乳幼児
(MariaMikhaylichenko/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

両親が泥酔し爆睡するなか、マンションの窓から45メートル下に落下した赤ちゃんが死亡する事故が、ロシアで起きた。イギリスの『The Sun』や『Daily Mail』などが報じている。


関連記事:エスカレーターの手すりから男児が転落 重傷を負い集中治療室へ

■両親の爆睡中に落下

ロシア・モスクワのマルシャラ・ザハロフ通りにある高層マンションで、ティモフェイ・アキモフくんという1歳の男の子が自室の窓から転落。45メートル下の地面に落下し、全身を強打して死亡した。

両親のアレクサンダー・アキモフ(21)とタイシーヤ・アキモフ(23)は、大量に飲酒をしそのまま爆睡。警察が訪れるまで、事故どころか、ティモフェイくんがいないことすら気づかなかった。

関連記事:極寒の夜に電気ヒーターから火 ベビーベッドが燃え上がり赤ちゃんが重傷

■ベビーベッドを登ったか

両親の供述によると、飲酒している間はティモフェイくんをベビーベッドに入れ、出られないようにしていたという。しかし、両親が爆睡している間にベビーベッドをよじ登り、窓を開けて転落してしまったと考えられている。

道路に倒れているティモフェイくんを通行人が発見し、警察に通報。両親は育児怠慢および過失致死の容疑で逮捕され、有罪判決ならともに懲役2年の実刑判決が下るとみられている。

関連記事:リゾートマンションの屋上プールが崩壊 地下駐車場が浸水し住民全員が避難に

■子供の転落事故が増加

この事故は、ロシア政府の児童福祉当局が「高層マンションからの乳幼児転落事故が、2020年には1,339件発生。うち145件が死亡」と発表した、わずか1週間後に起きていた。

なお、日本でも同様の事故が増加している。日本では1950年に「ベランダの手すりの高さは1.1メートル以上」と法で定められたが、4歳くらいになると、その程度の高さの手すりをよじ登ることができると言われている。

子供たちの平均身長が10㎝以上伸びたにもかかわらず、今日まで一度も改正されていないそうだ。


関連記事:モデルとの浮気が妻にバレそうになり… バルコニーに逃げた男性歌手が転落死

■親の予防策が必要

特にマンションの高層階に住む子供たちは、高所からの視界を見慣れているため、窓やベランダから身を乗り出しても恐怖を感じないという。

ベビーベッドは窓付近に設置しない、ベランダや窓にステップになりそうなものを置かない、そしてとにかく乳児を1人にしない。さらに少し大きくなったら、子供に「もし落ちたらどうなるか」を自分で考えさせるなど、普段からしっかりとした予防策が必要だ。

・合わせて読みたい→エスカレーターの手すりから男児が転落 重傷を負い集中治療室へ

(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

【Amazonセール情報】ココからチェック!