愛犬が花の種を食べて中毒死 「飼い主は正しい知識を」と女性が涙の訴え

ペットに害、毒となる物は意外にも身の回りに溢れている。これからの季節は特に注意が必要だ。

2021/06/05 13:00

花・犬・庭・草
(diane39/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

ある女性の愛犬が、庭の花の種を食べたことが原因で中毒死した。「飼い主は、庭や散歩道に生えている植物について、どうか正しい知識を」と女性は悲しみのなかで訴えている。イギリスの『Wales Online』などが報じた。


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■花の種を食べた愛犬

イギリス・サフォーク州レンドルシャムで暮らすヘザー・グロックリングさん(35)は、レオナちゃん(14)、ジャスミンちゃん(12)、そしてオスカーくん(3)という3人の子供たちと、愛犬「モチ」の死に打ちひしがれている。

自宅の庭に咲いていたオーニソガラムという白い花の種を食べたモチが、中毒死してしまったのだ。

この花はユリ科の植物で、キリスト誕生の夜に光り輝いたという言い伝えがあることから、欧米では「ベツレヘムの星」という名で親しまれている。星の形をした白い花びらが可憐で、地域でも人気の植物の一つだという。

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■庭の手入れの後に悲劇

18日、自宅の庭で遊んでいた際にモチはオーニソガラムの種を口にし、夕方にはぐったりして嘔吐。それですっきりしたように見えたため、ヘザーさんは一晩付き添って様子を見ることにした。

だが翌日、モチは歩けないほど容体が悪化。ヘザーさんが動物病院に急いで連れて行くも、手術台の上で昏睡状態となり、二度と目覚めることはなかった。

劇症肝炎を起こしていたといい、この2日前にヘザーさんが庭の手入れをした際にオーニソガラムの種子が舞い、地面に付着したことが原因だと考えられるという。

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■「何が有毒か正しい知識を」

一家は最近、ヘザーさんの母親が所有し、長く空き家だった家に引っ越してきたばかりだった。庭には多くの種類の植物が生えており、何が犬にとって有毒なのか把握できていなかったという。

ジャスミンちゃんへのクリスマスプレゼントとして、一家に迎えられていたモチ。ヘザーさんは「私たちは今、モチを亡くした悲しみ、喪失感、虚無感と闘っています。自宅の家の庭にどんな植物があり、何がペットにとって有害なのか、皆さんよく調べてみてください」と涙ながらに訴えている。


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■身近に多いペットへの「毒」

食品や普段よく見慣れている植物でも、犬や猫にとって有害、有毒な物は結構ある。食べ物ではチョコレート、玉ねぎ、ニンニク、ナス、ぶどう、レーズンやキシリトールなど。

植物ではユリ、チューリップ、スズラン、スイセン、ベゴニア、シクラメン、ヒガンバナ、キク、アジサイ、アサガオ、イチョウ、アロエ、そしてカーネーションなどが危険だという。

庭や歩道、公園に花々が美しく咲き誇るこれからの季節。人間やペットがお互いに心地よく安全に暮らせるよう、またヘザーさんのような悲しい事故が起きないよう、飼い主がきちんとした知識を持つことが大切だ。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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