「3つ子で生まれた女性」が3つ子と4つ子を出産 多胎出産は体質や遺伝が大きく影響か

8人の子育てに大奮闘の女性。今は大変だが、将来は8人から母の日を祝ってもらえるのだろう。

2021/05/16 04:30

三つ子
(Pirotehnik/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

アメリカで先週、ある女性が『母の日』の特集番組などでメディアに引っ張りだこだった。3つ子として産まれた彼女は夫との間に3つ子を妊娠して出産。さらにその後、4つ子まで出産し、そのミステリアスさが話題になっている。同国の『WGNO/abc』や『The Salt Lake Tribune』などが報じた。


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■10年間子供を授からず

「母の日おめでとう」というテーマでメディアに多数出演していたのは、アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティに住むケイラ・グラインズさん。彼女は、3つ子として育ち、結婚後は夫のアレンさんと10年にわたり子作りに励んだが、授かることはなかった。

そこで夫妻は子作りをあきらめ、2011年と2012年に女の子を1人ずつ養子として迎え入れたという。

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■3つ子が3つ子を妊娠

その4年後、夫婦は排卵誘発剤を使用して不妊治療にも挑戦し、3つ子を妊娠。しかし2017年8月の定期検診で、胎児1人が妊娠中の合併症の影響で死亡していることが判明した。

他にも問題が起きる可能性があるとして、医師はすぐに取り上げることを提案。ケイラさんに陣痛促進剤を使い、その日の夜遅くに妊娠27週でパーカーくんとグレイセンくんという2人の男の子を出産した。ともに未熟児だったため、90日間を新生児集中治療室で過ごしたという。

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■自然妊娠で4つ子

3つ子の1人を胎内で亡くし、喪失感に苦しんでいたケイラさんとアレンさんだが、「前に進まなければ」と思うようになったところで、さらなる妊娠が判明。

今度は自然妊娠だった。そして病院で超音波検査を受けると、モニターで4つの影が確認できた。その後、胎児は順調に育ち、ケイラさんは2019年に元気な4つ子を出産した。

養子と実子を合わせて子供は計8人。ケイラさんは「毎週ディスカウントショップで150枚入りのおむつの箱を2箱も買うの」と話し、夫妻は子育てに日々奮闘している。


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■多胎妊娠は体質や遺伝が影響か

排卵誘発剤を使用せず自然に起こる多胎妊娠は、白人で80例に1例、東洋人では120~150例に1例という報告がある。二卵性双生児は一度に複数の排卵があることで起こるが、それを促す母体の卵胞刺激ホルモン値については、遺伝的な要因が大いに影響するそうだ。

そのため、本人が二卵性双生児の女性は、そうでない女性に比べて双子を妊娠する可能性が10倍も高くなり、家族や近い親せきに二卵性双生児がいる場合も確率は高くなるという。

多数の育児は大変なことも多いだろうが、そろいの洋服を着せたり誕生日を一緒に祝ったりと、楽しいことも倍増すると言う人は多い。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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