愛犬が飼い主女性をDV夫から守り重傷 「本物のヒーロー」と話題に

命がけで飼い主を守った犬。なんとか一命は取り留めたが、感染症の心配があるという。

2021/04/29 06:45

犬・愛犬・飼い犬・女性
(Viktoriia Hnatiuk/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

ブラジルのある民家で激しい夫婦げんかが勃発し、妻がかわいがっていた犬が刃物で重症を負った。飼い主である彼女を命がけで守った犬の話題を、イギリスの『METRO』や『EMINETRA』などが報じている。


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■夫婦げんかがヒートアップ

事件は今月20日、ブラジル・ミナスジェライス州のコラソン・デ・ヘススという町のある民家で起きた。62歳の夫と58歳の妻による夫婦げんかがヒートアップし、夫が激昂。妻のみならず、16歳と17歳の孫にも刃物を振りかざし、威嚇したという。

すると、妻が「リトル・キューティー」と呼んでかわいがっていた愛犬のフォフィーニョが、勇敢にも夫の前に立ちはだかった。

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■怒った夫が包丁で愛犬を…

夫に向かって吠え続け、ある瞬間に飛びかかったフォフィーニョ。それが気に食わなかった夫は、持っていた刃物でフォフィーニョの胸と腹部を刺したという。

妻はフォフィーニョを連れて、約72キロ離れたモンテ・クラロスの大きな動物病院へ。傷口を縫ってもらったものの腹部の傷は深く、排便にトラブルが起きており、しばらくは感染症の心配があると指摘された。

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■“ヒーロー”を刺した夫は逮捕

獣医はフォフィーニョについて、「抗炎症薬、抗生物質、鎮痛剤を日々投薬する必要があり、しばらく入院が必要です。到着があと数時間遅ければ死んでいたでしょう」と説明。命がけで飼い主を守ったフォフィーニョは今、ブラジルの愛犬家の間で「本物のヒーローだ」と話題になっている。

夫は事件から約18時間後に動物愛護法違反につき逮捕されたが、刑事事件として起訴されるかどうかは不明だ。


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■飼い主とペットの間には深い絆

飼い主が大好きで、愛情表現が豊かな犬たち。人間と犬の共生の歴史は、1万2,000年にもなるという。犬だけではなく、猫にも飼い主を助けたいという本能があるようだ。

アメリカで2018年3月の未明、飼い主が心臓発作を起こしたことに気づいた猫が別の家族の寝室に入り、ピューマのような鳴き声を上げながらベッドに飛び乗って、「起きて」と訴えた。家族の対応が早かったため、飼い主の命は助かったという。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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