遺書には「残された者が悲しむくらいなら全員で」 19歳双子が家族4人と無理心中
一家は仲良しの近隣住民にも、我が子のうつ病や自殺願望について明らかにすることはなかった。
■「最愛の存在だから…」
Instagramで公開された遺書によれば、ファルビンは中学3年の頃にうつ病を発症。なかなか乗り越えられないことから今年2月、ファルハンに自殺について相談するようになったという。
「死にたくてたまらないが、死ねば家族全員が苦しみ、悲しむ。その姿を想像するのはつらい。いっそのこと、愛する家族と全員であの世へ行ったほうが幸せだ」などと綴られていた。姉も殺害する計画だったようだが、彼女の遺体は確認されていない。
■子供の抱える問題は複雑
イスラムさん一家は、バングラデシュからの移民によるコミュニティで暮らしていた。メディアの取材に、ある近隣住民は「あまりにも悲劇的な事件で言葉が見つからない」と答えている。
コミュニティのなかで人々は仲が良く、親密な関係を築いていたが、それぞれの子供が抱える問題については踏み込めないことも多かったという。警察は今、この一家に関する情報提供の協力を市民に広く呼びかけている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)