妻の2歳連れ子を1ヶ月も暴行し死なせた養父 「あの子は俺のサンドバッグ」

母親が選んだ再婚相手は、鬼のような男だった。亡くなった男児と残された幼い姉に、同情の声は絶えない。

2021/03/16 09:30

虐待・少年
(spukkato/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

何の罪もなく、可愛い盛りの2歳になる子供は、養父にとって「ストレス発散にちょうどよいサンドバッグ」だったという。あまりにも悲しい幼児虐待の話題を、イギリスの『The Sun』などが報じた。


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■むごたらしい遺体

ドイツ・ザクセンアンハルト州のクヴェーアフルトで昨年7月、2歳の男の子を性的に虐待・暴行したうえ、殴る蹴るなどの暴力で死なせたとして、デニス・Kという30歳の男が逮捕された。男の子の名はティムくん。数か月前に結婚した妻ユタ・F(36)の連れ子で、デニスは養父だった。

ティムくんの遺体は大変惨たらしいもので、司法解剖の結果、頭蓋骨骨折、内臓破裂、肋骨骨折が確認され、さらには覚醒剤を与えられていたことも発覚した。血液1リットルあたりメタンフェタミンが3,700ナノグラム含まれ、それは成人の許容量の5倍以上にもなるという。

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■「ストレス発散のため」

デニス容疑者を断罪する裁判がいよいよ始まる。今月10日の罪状認否では、「あの子はストレス発散のためのサンドバッグだった。抵抗できないよう、暴行の直前に覚醒剤を摂取させた」などと供述し、容疑内容はすべて事実だと認めた。

また、これほど酷い虐待が1ヶ月近く続いていたにも関わらず、ティムくんの母親ユタはデニス容疑者を制止せず、犯行の証拠隠滅に協力していたことがわかり、その後に逮捕された。

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■虐待の始まりは…

虐待が始まったきっかけについて、デニス容疑者は「ユタが子供の実父と監護権(養育権)について揉めて機嫌が悪く、ティムが泣き出したときに『あんたが構ってやって』と言われイラっとした。酒に酔っていて思わずティムを殴ったらスカっとし、その快感が病みつきになった」と供述している。

こうして始まったティムくんへの性的虐待・暴行を、携帯電話で録画。そうした動画が30本以上も保存されていたという。


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■母親は夫を擁護

母親ユタはその後、育児放棄、虐待、過失致死、証拠隠滅など複数の罪で起訴された。

だが、過失致死容疑については、自分は無関係だと否認し、「耳栓を着用して眠っていたから犯行には気づかなかった」「ティムだって悪い。時々反抗的な態度をとり、癇癪を起こして自ら頭を壁や床にぶつけることがあった」などと述べたという。

ただし、ティムくんの姉が泣き叫びながら家の外に飛び出すことがあり、近隣住民の間では家庭内暴力の噂が絶えなかった。ティムくんが安らかに眠れるよう、そしてまだ幼い姉が幸せになれるよう、ふたりを憐れむ声が相次いでいる。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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