14歳妹が障害のある19歳姉を刺殺 少女を犯行に駆り立てたものとは

娘の1人が殺害され、もう1人は犯罪者としておそらく刑務所に送られるだろう。事件を知った両親は、どれほどのショックを受けたことか…。

2021/03/04 17:30

ナイフ・女性・手
(Henadzi Pechan/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

米国・ペンシルベニア州で、14歳の少女が殺人容疑で逮捕された。身体に障害のある車椅子生活の姉を殺害したと自ら通報し、警察の取り調べにも素直に応じている。州の刑法に基づき、14歳でも成人として裁かれるだろうことを、地元メディアの『Lancaster Online』『WHTM-TV』などが報じている。


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■現場は血の海

事件は、ペンシルベニア州の南東部に位置するランカスター郡の高級住宅街であるマンハイム地区で、22日午前1時過ぎに起きた。

クレア・ミラーという14歳の少女が、「眠っている姉の首を刺した」と自ら通報し、警察官が現場に急行。通報時からクレアはひどくヒステリックで、自身も血まみれだった。現場からは大きなナイフが押収されている。

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■脳性麻痺で車椅子生活だった姉

この事件で犠牲になったのは、19歳の姉ヘレン・マリー・ミラーさん。脳性麻痺を患い会話ができず、車椅子生活だったことがわかっている。大量出血のなか意識を失った状態で病院に搬送されたヘレンさんは、午前4時13分に死亡した。

なお、犯行当時、姉妹の両親は別の寝室で眠っていた。

事件を伝えた『Lancaster Online』のFacebookには、娘の1人が殺され、もう1人が殺人犯として刑務所に送られるだろうという状況にどれほどショックを受けているか、両親の精神面を心配するコメントが相次いでいる。

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■定まらない犯行動機

殺人容疑で逮捕・起訴されたクレア。会話ができない重度の障害を抱える姉に、なぜ腹を立てたのか。犯行は衝動的なものだったのか、それとも計画的なものだったのか。

14歳の中学生で多感な時期にある彼女の犯行の動機その他について、警察はさまざまな供述を得ているものの、結論を出すには至っていないという。


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■成人として裁かれる予定

ペンシルベニア州は「殺人は少年少女が行う行為とは言い難い」という考えのもと、故意の殺人事件は成人の被告と同じ扱いを受ける。

ランカスター郡では2019年10月にもティーンエイジャーが殺人事件を起こしており、やはり成人を対象とした刑法で裁かれていたため、クレア容疑者も服役生活は免れないだろうとみられている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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