バスで起きた女性メッタ刺し事件 運転手と乗客は救出より脱出を優先

誰かが凶器を持つ不審者に襲われ、苦しんでいたとしたら…。気の毒だとは思っても、巻き込まれることはやはり怖い。

バス・車内
(KEN226/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

もし近くで誰かが襲われたとしても、「助けたい」と思う前に「まずは安全な場所に逃げたい」と考えてしまうものかもしれない。このほどバスの中で女性が刺される事件が起きたが、誰も助けなかったことを、『The Sun』などが報じている。


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■刃物で襲われた女性

2月15日のこと、メキシコ・シナロア州で暮らす女性(33)が、バスで移動中に元交際相手に襲撃された。このとき男は所持していた鋭利なものを取り出し、女性をメッタ刺しに。しかも強い殺意があったとみられ、痛みと恐怖で絶叫する女性を、約30回も刺し続けた。

この騒ぎに他の乗客や運転手もすぐに気づいたが、震え上がった彼らがとった行動は、被害女性にとっては悲しいものだった。

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■運転手と乗客らの反応

バス内に設置されている監視カメラの映像を確認すると、バスの乗客らは我先にと乗降口へダッシュ。運転手も一緒に外に逃げ、誰も女性を助けようとはしなかった。

女性を刺した男がバスから飛び出すのを確認して、ようやく数名がバスの中に戻り、出血している女性に救いの手を差し伸べた。女性は腕や手にひどい怪我を負ったものの、厚着していたことから致命傷を負うことは免れたという。

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■男の身柄を確保