新型コロナ2ヶ月後の再感染で18歳男性が死亡 初回が重症だった患者は要注意

新型コロナウイルスにおいては、若いから大丈夫、少し前にかかったから当分は大丈夫、といった油断は大敵だ。

2021/01/24 05:30

新型コロナウイルス・COVID-19・SARS-CoV-2
(画像提供:アメリカ国立アレルギー感染症研究所)

健康だったはずの18歳の男性が、2度目の新型コロナウイルス感染で、あっという間に命を奪われてしまったことを、米国のメディア『KDVR-TV』『FOX31 News』などが伝えている。


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■健康だったはずの18歳が…

米国では今、新型コロナウイルスに感染後あっという間に死亡した、コロラド州デンバーのウィルバー・ポーティーロさんという男性のケースに注目が集まっている。

彼は18歳で基礎疾患もなく、健康だった。だがひとつ、大きな特徴として挙げられるのは、このたびの感染が「2度目」だったことだ。

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■友人らとパーティーへ

昨年10月上旬、いとこと一緒にロサンゼルスに旅行し、その最中に新型コロナウイルスに感染したウィルバーさん。予想外に肺炎が重症化し、入院を経験していた。

なんとか回復したウィルバーさんは11月中旬、友人らとパーティーに参加。その後に呼吸器に異変が生じ、11月18日に医療機関を受診した。

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■入院の翌日に死亡

肺の炎症が確認され、新型コロナの後遺症が疑われたウィルバーさんはただちに入院したが、病状はみるみる悪化。家族、友人、恋人らの付き添いが許されないなか、翌日の11月19日に天に召された。

パーティーの参加者から新型コロナ感染者が出たとの連絡があった際、ウイルバーさんは「10月の感染で抗体ができたはず」と安心していた。しかし変異株の出現が問題になっているように、個人の免疫反応や抗体レベル次第で再感染の可能性は十分にあるという。


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■「彼の死を無駄にしないで」

彼の死後、いとこのジェイミー・ゴメス=ゴンザレスさん、そして恋人だったアンドレア・ファレルさんがクラウドファンディングにページを立ち上げ、「葬儀費用に」と募金への協力を呼び掛けている。

ふたりは『Fox13 News』の取材に、「最初の感染で肺に強いダメージが起き、免疫が低下した状態のなかで、別の株に感染した可能性が考えられるそうです」「若いからという油断が禁物であることを、ウィルバーは教えてくれました。皆さんは新型コロナをもっと真剣に恐れ、外出自粛に協力して」と呼び掛けている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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