米・連邦議会議事堂乱入事件 FBIが報奨金付きで容疑者写真公開も「これじゃわからない」

FBIが公開した容疑者の写真からわかるのは、「中肉中背のおそらく男性」ということだけだ。

2021/01/11 10:30

アメリカ連邦議会議事堂
(dkfielding/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

6日に米国・ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で発生し、死者を出した乱入事件。事件の捜査が続いているが、米連邦捜査局(以下FBI)が公式HPやSNSで公開したある写真が、別の意味で話題になっているようだ。


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■議事堂のすぐ南では爆弾が…

連邦議会議事堂乱入事件においては、議事堂の南に位置する2つの場所で「パイプ爆弾が置かれている」という通報がなされていた。

現地の1月6日午後1時頃には、ワシントンD.C.の共和党全国委員会の本部で、続いて午後1時15分頃には、民主党全国大会の本部で発見されたという。

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■報奨金も準備

それらを受け、FBIはパイプ爆弾を置いた可能性がある不審な人物の特定を急ぎ、7日の夜には公式HPやSNSで容疑者1名につき写真を公開。ポスター掲示のための印刷用PDFも用意された。

そこで、FBIは「有力な情報を提供した者には、最大で5万ドル(日本円にして約520万円)の報奨金が与えられる」と示している。

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■世界に情報提供を呼びかける

情報の受付は24時間可能で、電話番号は1(国番号)-800-CALL-FBI(1-800-225-5324)。米国内なら最寄りのFBI事務所、また海外の場合は、米国大使館あるいは領事館に連絡することも可能だと案内された。

しかし、写真の人物はパーカーのフードを深々とかぶりマスクをしている。そのためSNSでは、「これでは人種すらわからない」の声が相次いでいる模様だ。


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■フードにマスクでは…

アメリカでは長いこと、多くの犯罪者がフードを頭にかぶって事件を起こし、逃走し、捜査のかく乱を図ってきた。加えて今は、誰もがマスクが顔の下半分を大きく隠しており、これでは人相など把握できっこない。

ここで思い出されるのは、2015年にオクラホマ州で「公共の場でフードをかぶることを禁じる」なる法案が提出されたことだ。このパイプ爆弾の容疑者がなかなか検挙されない場合、同様の法案を検討する議員が、どの州でも増えるのではないだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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