闘病の末に他界した男性の墓にペンキで「弱虫」 かつての恋敵による犯行か

20代半ばにもなって、そのような悪質で幼稚なイタズラをする人間がいるとは…。

2020/12/20 18:30

ペンキで落書き
(K Neville/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

長い闘病生活を経て、若くして天に召された息子。愛する我が子を失った両親の悲しみ、喪失感は想像を絶するが、それに追い打ちをかける卑劣な行為があったことを、イギリスのメディア『Metro』、オーストラリアのメディア『7News.au』などが伝えている。


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■若年性糖尿病と闘った末に…

2017年、英国サウス・ウェスト・イングランドの港湾都市ブリストルで、リアム・スカーマンさんという青年が死亡した。

リアムさんは、根本的な治療法がない「若年発症成人型糖尿病」との長きにわたる闘いの末に、22歳の若さで他界。誰からも好かれていた人物とあって、お別れには400人近い友人が参列し、涙したという。

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■白いペンキで「弱虫」

リアムさんは「ウェスターリー・クレマトリウム」の墓苑に永眠しているが、先月そこで大変ショックな出来事が起きた。

「ハハハ! 糖尿病がついにリアムに勝ったってことさ。情けないヤツ」というメモが置かれ、墓石の背面には、白いペンキで「弱虫」という意味の卑語が書かれていたのだ。

リアムさんは保険販売の仕事をしながら、最後まであきらめず病と果敢に闘っていた。それだけに両親はひどく傷つき、激しい怒りを覚え、警察に直ちに被害届を出している。

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■生きる力を失いかけた両親

父親のトレバー・スカーマンさん(65)はメディアの取材に、「リアムを失った後、糖尿病の研究にあたる『サウスウェスト糖尿病財団(South West Diabetes Foundation)』への寄付金を集める活動に参加することで、私は再び生きる力を取り戻しました」と語った。

妻のスー・ウィットさんは愛息を失った悲しみでいまだ涙に暮れており、このたびの犯行にも深く動揺しているという。

さらに、犯行は11月26日の午後5時から27日の午前5時の間に行われていたこと、リアムさんの命を奪った病気の名を知っている者の犯行と推測されることなどを明らかにした。


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■重要参考人はかつての恋敵

警察はその後、事件の重要参考人として、ひとりの男に聞き取りを行っていた。その人物は、ある女性を巡りリアムさんと争った、かつての恋のライバルだった。

容疑が徐々に固まりつつあるとの説明を受けたトレバーさんは、「犯人に対しては、正義や良心というものがあるのかと問いかけたい」などと話している。故人を敬う心が欠如している犯人だが、深く反省し、遺族に対して真剣な謝罪がなされることを期待したい。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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