列車内でバトルする漫画、名作が多かった 鬼滅、ジョジョ、コナンを見ると…

劇場版が破竹の快進撃を続けている『鬼滅の刃』だが、ここで他作品の設定や展開をチェックしてみたい。

ジョジョ&コナン

劇場版の公開がさらなる後押しとなり、その人気ぶりが社会現象として定着した『鬼滅の刃』。映画作品の舞台は「無限列車」なる列車内となるワケだが、なぜ列車内でのバトル展開はこんなにも見るものを引きつけるのか…。


画像をもっと見る

■「列車」というリング

漫画内の「バトル」と聞くと、どのような舞台を連想するだろうか。『ドラゴンボール』や『バキ』のようなトーナメント形式の対戦が多い作品であれば「武舞台」や「闘技場」、『ろくでなしBLUES』や『クローズ』のようなヤンキー漫画であれば、「路地裏」や「廃工場」などを思い浮かべるだろう。

恐らく真っ先に「列車内」を戦いの場として連想する人は、かなり少数派なはず。列車という空間は戦いのリングからかけ離れた存在ではあるが、「一度走り始めたら目的地まで止まらない」「超高速で走行しているため、途中離脱ができない」という点はかなりデスマッチ向けである。

また漫画内では、「線路切り替え」「脱線」「急ブレーキ」などのトラブルも日常茶飯事であり、アクション描写との相性も良い。

関連記事:『鬼滅の刃 無限列車編』 煉獄さん死亡の原因になった最低キャラTOP5

■『ジョジョ』における列車戦

ジョジョ

まず注目したいのが、『ジョジョの奇妙な冒険』における列車戦。これは言わずもがな、第5部で主人公チームのリーダーであるブローノ・ブチャラティとグイード・ミスタが、敵対する暗殺チームのプロシュートとペッシのコンビを迎撃した対戦を指す。

ブチャラティらは目的地を目指している列車の中で、車内全体を攻撃する追っ手に遭遇してしまい、極限状態の中で敵のヒントを探っていくワケだが、「舞台が列車」「車内全体が攻撃される」というシチュエーションは『鬼滅』の劇場版と非常によく似ている。

5部におけるラスボス戦どころか中ボス戦…ですらないのだが、この対戦こそシリーズを通してのベストバウトと確信する『ジョジョ』ファンは多い。ブチャラティとプロシュートの「上司力」も見所の一つで、ブチャラティが放った「任務は遂行する、部下も守る。『両方』やらなくっちゃあならないってのが、『幹部』のつらいところだな」という台詞はシリーズ屈指の名言として有名である。

【Amazonセール情報】ココからチェック!

次ページ
■頼れる「兄貴」が登場する共通点