京大・時計台記念館を学生が一時占拠し警察が突入 その様子を目撃者に直撃

京大生が百周年時計台記念館の屋上に登ろうとし、警察が突入。自治会と大学の言い分とは…

2020/11/27 17:30

京都大学・機動隊
(画像提供:Copynightさん)

27日午後に京都大学の時計台屋上を学生たちが占拠し、多くの警察官が大学構内に突入するという事案が発生。現場は一時騒然となった。しらべぇ取材班は、目撃者から詳しく話を聞いた。


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■職員と梯子の押し合いに

目撃者や京大によると昼休み時間の午後0時頃から、熊野寮自治会学生が熊野寮祭イベントの一環として、京都大学構内にある百周年時計台記念館に梯子をかけてその屋上に登ろうとしたという。


途中、京都大学職員と梯子の押し合いになったが、学生たちが記念館を一時占拠。


しかし、数分後に京都府警が大学構内に突入したため、学生たちは自主的に降りてきたそうだ。

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■自治会が声明を発表

熊野寮自治会は時計台占拠に際しての声明を発表。

「ちゃんと人の話を聞こう。ちゃんと仲間の話を聞こう。ちゃんと仲間だと、認めよう。」という太字の題から始まる。その中では「京大はみんなのものです。しかしながら、この数十年間、役員会や大学執行部の一部により、対話なき変革が進められています」

「そうした方向性を望む人もいるでしょう。ですが、対話を抜きにした変革は、多くの摩擦と、理不尽な処分、そして硬直した学内の雰囲気を作り上げてきました。(中略)真摯な対話を望みます」などと述べている。


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■京大はコメントを公表

これに対して、京都大学は「学生の自主的な活動に介入するものではないが、壁面にかけた梯子で時計台記念館を昇り降りすることは、一歩間違えば生命・身体に関わる大きな事故につながる極めて危険な行為であり、また建造物侵入として刑法に抵触する行為でもあり、看過することができない」。

「京都大学は今後、このような企画を主導した団体・個人のみならず、同企画に参加した者に対して学内処分を行うほか、時計台記念館に登ろうとする者については確認次第ただちに警察に通報するなどの法的措置を含め、厳正に対処する」。

「本学学生には、このような極めて危険で刑法に抵触する行為につながる企画には一切関わることにないよう、強く注意を促すものである」とのコメントを出した。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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