新型コロナ感染リスクが犬の飼い主は8割アップ? 買い物での意外な事実も判明

一般人が新型コロナウイルスのワクチン接種を受けられるのは、来年の春以降かと報じられるなか、また気になる話題が飛び込んできた。

2020/11/21 16:30

犬の散歩
(Yolya/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

新型コロナウイルス大流行の第三波をどう乗り切るべきか、世界各国で専門家や政府が正しい判断と対応を迫られている。再びのロックダウン(都市封鎖)を余儀なくされたところも少なくないなか、注目を集めているのが愛犬家たちの感染リスクだ。


関連記事:「妊娠中の新型コロナ感染で約6件に1件が早産」 WHO調査チームが若い世代に警鐘

■愛犬家から悲鳴あがる

新型コロナウイルス感染拡大の第三波により、6日間ではあるものの再びのロックダウンとなってしまった豪サウスオーストラリア州。今回の厳しい外出制限で注目されるのは、犬の散歩まで禁止されたことだ。

万全の対策をとり感染者との濃厚接触もなかった感染者に関し、愛犬との散歩が原因とみられるケースが増えていることが理由だった。相当量の散歩が必要な犬種も多く、愛犬家からは悲鳴があがっている。

関連記事:山口もえ、新型コロナ感染を事務所が公表 「心配」「謝る必要ない」

■気になる調査結果

やはり流行の第三波に苦しめられているスペインでも、グラナダ大学とアンダルシア公衆衛生学校が共同で学術誌『環境調査(Environmental Research)』に発表した論文が、愛犬家たちを不安にさせている。

スペイン国内の感染者2,086人を対象に調査を行った結果、犬の散歩をする人のウイルス感染率は、飼っていない人より78%も高いことが判明したというのだ。

感染者は歩行中にくしゃみや咳をし、不心得な者はタンを吐き、排尿をする。そうした行為があった道路を歩く犬が、顔や足底にウイルスを付けたまま自宅に戻ることが原因だろうという。

関連記事:「コロナで人を見る目が変化」最も多いのは10代 他人を行動に警戒も

■発症も感染経路は不明

犬自身が新型コロナウイルスに感染することも、もちろんある。ただし症状らしきものはまず現れない。その排せつ物を片付け、顔をなめられることがある飼い主だけに症状が出現し、その多くが「感染経路不明」とみなされることになる。

また、犬の散歩で公園に出入りすることは多い。そこにはウイルスに感染していも無症状という子供たちが遊んでおり、犬を撫でるなど触れ合いの機会も多いことには注意が必要だという。


関連記事:40代女性の9割が「インフルエンザとコロナが不安」 同時流行を恐れ

■買い物派と配達派では…

実は、日常の買い物に関しても意外なことが判明していた。

「外出そのものが怖い」と感じる多くの人が配達サービスの利用を検討するが、その論文では、スーパーマーケットに出かけて買い物をする人たちの感染率より、配達サービスの利用者の感染率のほうが圧倒的に高いと述べられている。

流行の第三波において、ますます需要が高まっている配達サービス。連日のように不特定多数の人と接する配達員たちを、何としても感染から守る必要があるという。

・合わせて読みたい→「妊娠中の新型コロナ感染で約6件に1件が早産」 WHO調査チームが若い世代に警鐘

(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【Amazonセール情報】ココからチェック!