脱ハンコ時代にアイデアで勝負 トヨタ社長も使うかわいい印鑑メーカーを直撃

ハンコ業界に逆風が吹く中、独自企画で勝負するメーカーが話題。その社長の想いとは…

2020/11/16 10:20

脱ハンコを急ぐ河野太郎行政改革相は、約1万5千ある行政手続きの99%から押印を廃止する方向で、岡山県や千葉市などの自治体でも見直しが進んでいる。そんな中、明治31年創業のハンコ店が、画期的アイデアで逆境を跳ね返そうとしている。


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■「ハンコ文化肯定論」も

実際になくなる手続きの大半は、印鑑登録をしていない「三文判」といわれる認印によるもの。

SNS上には「荷物の受け取りにはサインよりハンコのほうが便利」、「テストの解答用紙に押される『よくできました』のハンコはほっこりする」といったハンコ文化肯定論も少なくない。今、そのほっこりするハンコが、ツイッター上で話題だ。

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■印鑑メーカーの独自企画

愛知県岡崎市で最も歴史がある小野印房は、明治31年創業で大手メーカをいくつも取引先にもつ。小野社長は知人からの依頼で「猫の肉球スタンプ(立体)」を製作した。

小野印房では、以前から猫の絵が入った印鑑を発売していたため、製作の相談が入ったそうだ。依頼主は、そのスタンプを新築住宅の外構に使用した。もともと猫を飼っているため、こういったデザインをいつかやってみたいという希望があったという。

完成後はまるで、ほんとに猫が踏んだような見事な足跡に仕上がった。

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■名車を印鑑としてシリーズ化