養子の体重は14歳にしてわずか25キロ 死にかけるまで虐待した夫婦に実刑判決

養子を迎えるも、親らしい愛情を注ぐことがなかったある夫婦。養子の窮状に気づいたのは、病院の医師らだった。

■養子らの主張

夫婦は現在、60歳と51歳。少年は18歳になり高校に通っているが虐待の記憶は鮮明だといい、法廷では「当時の僕は毎日泣き、全てが終わることを願い祈る日々でした」などと語った。

いっぽう、同じく幼い頃に同夫婦に引き取られた少女は、少年側の主張を一蹴。夫婦による虐待を目撃したことはないとした上で、「彼(少年)の素行は決して良くありませんでした」「よく物を壊していました」と述べて夫婦を擁護した。


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■夫婦に下された実刑判決

夫婦は反省するどころか少年の非を強調し、「私どもは、良かれと思ってあのような育てかたをしたのです」と主張。「あの子もその兄も、育てにくい子供でした」「もしあの子を養育しなおせるのなら、専門家の助けを得ることができるよう手配してあげたい」とも話した。

司法取引に応じたため懲役2年という短い実刑判決を下された夫婦だが、裁判官は「本来ならば、懲役20年~終身刑が相応しいケースだと思う」と話し、悔しさをにじませた。骨と皮になってもなお少年が生き延びたのは、まさに不幸中の幸いだった。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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