養子の体重は14歳にしてわずか25キロ 死にかけるまで虐待した夫婦に実刑判決

養子を迎えるも、親らしい愛情を注ぐことがなかったある夫婦。養子の窮状に気づいたのは、病院の医師らだった。

児童虐待
(Evgen_Prozhyrko/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

自分たちの息子として立派に育てよう。そう心に誓いある少年を養子に迎えたはずの夫婦が、保護者としての責任を果たさぬまま、むごすぎる仕打ちに走った。


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■新たな家族

米国・アラバマ州で暮らすある夫婦は、複数の子供を引き取り養子として育てていた。

2007年にはある少年とその兄を養子として迎えたが、とりわけ兄とは相性が悪く、そちらについては親権を放棄することを決意。それを機に少年の態度が悪くなったと感じた夫婦は、まだ12歳だった少年に虐待を加え始めた。

少年は地下の一室に閉じ込められ、部屋から出ることを許されるのは1日に約1時間のみ。食事も十分に与えられなかったため体はやせ細り、弱る一方だったという。

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■体重激減で瀕死の状態に

虐待が始まって、約2年。2016年11月12日に養父は少年が衰弱していることに気づき、病院へ連れて行った。そこで診察にあたった医師らは、少年が瀕死の状態であることを知り慌てた。

医師らによると、少年はひどい栄養失調に陥り体重は25キロ弱しかなく、脱水症状があり体温のバランスも崩れていたという。その後、通報を受けた当局が調査を開始。14歳になっていた少年はようやく救い出され、夫婦は裁判を受けることになった。

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■養子らの主張