新生児病棟で残酷な取り違えミス 赤ちゃんの退院か死亡かの明暗は逆と判明

生まれたばかりの赤ちゃんの手首あるいは足首に、しっかりと巻かれる名札のバンド。これは、両親と赤ちゃんの絆を証明する大切なものだ。

2020/11/15 20:40

新生児
(Kwangmoozaa/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

大きな病院で、稀に起きてしまう赤ちゃんの取り違え事件。しかも片方の子が亡くなるようなことでもあった場合、両方の家族はどれほどの苦しみを味わうことになるだろうか。

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■死亡した赤ちゃんを抱き涙

今月2日、インド・カルナータカ州シモガ県にあるマクガン病院で、低出生体重児の男の子と女の子が誕生していた。ともに母親から離され新生児集中治療室(NICU)に運ばれ、全身の様々な機能に関する慎重な観察が始まったが、男の子は5日に死亡した。

まったく動かなくなった小さな命を腕に抱きしめ、涙にくれながら病院を後にしたのはスマ・ゴパルさん。実際には”女の子”を出産した母親だった。

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■女の子は無事退院のはずが…

そしてもう1人、女の赤ちゃんは保育器の中でスクスクと成長をみせた。スマ・アンジャナッパさんと家族は7日、いよいよ”我が子”を自宅に連れて帰れるとの連絡を受け、病院に向かった。

ところが、赤ちゃんにはペニスがない。家族がスタッフに「これはうちの子ではない。男の子を出産したはずだ」と告げると、彼らは慌ててカルテを調べ、取り違えが起きていたことを認めた。

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■二家族ともに悲惨な経験

さらに、5日に死亡した男の子を連れて帰ったゴパルさんに連絡すると、赤ちゃんは6日には火葬され、お墓に埋葬されていたことが判明した。

「最後に我が子の顔を見ることすらできませんでした。私たちにはお金がなく、病院を訴えることもできません」と打ちひしがれているアンジャナッパさんと家族。病院はミスを真摯に詫び、「しっかりと調査して再発防止に努め、担当した看護師には厳しい処分を下します」と約束している。


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■医療機関に求められる緊張感

しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,721名を対象に調査を実施したところ、全体のおよそ6割の人が「うっかりミスをしてしまいがちだ」と回答した。

性年代別にみると女性のほうが割合がやや高く、そして男女とも10代が突出して多いことがわかる。うっかり

世の中には「つい、うっかりしてしまい…」で許されない類のミスがある。人の生命に関わる仕事においては特に気をつけねばならず、患者名、処置、投薬の内容や量などを複数のスタッフが何重にも確認するよう、徹底した教育がなされるのが普通だ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年5月17 日~2019年5月22日 
対象:全国10代~60代の男女1721名 (有効回答数)

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