中国で再びプラスチック米が流通か 洗米中に無数の透明な粒が浮かび…

中国をはじめとするアジアの国々に出回った「プラスチック米」。その騒動を覚えているだろうか。

2020/11/01 06:30

プラスチック
(shironosov/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

中国は、農産物をはじめ食品に対する当局の監視の目が一層厳しくなったことで、食の安全に関する諸問題がかなり解消されたともいわれていた。ところが今、再びプラスチック米が出回り始めたのではないかと、話題になっている。


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■食品偽装の問題は今なお…

10月中旬、中国・山東省青島市の膠州(こうしゅう)にある店で、10キログラム入りの米1袋を購入した劉さんと名乗る女性。彼女がSNSに驚きの写真を投稿し、波紋を広げている。

彼女はそこに「こんな有害物質を家族に食べさせるわけにはいかない。あの食品偽装の問題はいまだ続いていたようです」などと綴り、生産者に対する激しい怒りをあらわにしている。

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■水に浮いた奇妙な粒たち

劉さんが購入したのは、中国では最高級とされる『武昌米』というブランド米。それを10月16日に洗米したところ、水の中に透明な粒がたくさん浮いたという。

よく見てみると、その粒は米とほとんど変わらないサイズのプラスチックペレット(未加工のプラスチック)だった。試しにライターの火であぶればすぐに燃えて溶けたため、確信したという。

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■市場監督管理局が動く

子供2人を含む家族全員ですでに二度も食べてしまったという劉さんは、「(プラスチックだとわかり)吐き気がする」と訴えている。彼女はさっそく残りの米を購入した店に持ち込み、説明を求めた。

ところが店主も代理店から購入したと主張するばかりで、他の袋を破って調べてみたがプラスチックは検出されず、謎は深まるばかり。現在は膠州の市場監督管理局が調査にあたっているという。


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■複数の国で流通した過去

2015年に大変な騒動となったプラスチック米。当局および食品Gメンたちの厳しい抜き打ち検査で、インドネシア、シンガポール、インドやベトナムでも偽装米の流通が発覚していた。

たとえばインドネシアの市場での抜き打ち検査では、ジャガイモ、サツマイモ、さらに発がん性のあるポリ塩化ビニルでできた合成米の存在が明らかになり、中国産であることが強く疑われた。その一方で、不買の傾向は国内の米生産者をも苦しめたことがあった。

このたびのプラスチック米の件も、当局による厳格で徹底した調査と正しい結果報告を望みたいところだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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