認知症の夫に妻であることを忘れられても… 二度目の結婚式を挙げた夫婦が話題に

夫を支え続けるも、名前さえ忘れられた妻。それでも妻は夫の思いを尊重し、再び求婚を受け入れた。

高齢者の結婚
(RenoMark/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

病めるときも、 そして健やかなるときも一緒に…。そう思い結婚するものの、実際にどちらかが要介護になると、負担に耐え切れなくなることもある。この夫婦は、片方が認知症を患い、結婚している事実さえ忘れてしまう状態に。そのとき妻が下した決断は?


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■認知症になった夫

スコットランド・アバディーンで暮らすアン・ダンカンさん(70)は、ビルさん(72)との熱愛を経て13年前に結婚。しかしビルさんはその3年後に認知症を患い、アンさんの名前さえ思い出せなくなった。

さらにビルさんの症状は進行し、アンさんと夫婦である事実さえも完全に忘れてしまったという。それでもアンさんはビルさんを愛し、世話をする暮らしを続けた。

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■結婚を望むように

病気が進行し記憶を失っても、ビルさんの愛情は消えなかった。ビルさんはアンさんを新恋人と信じ込み、すでに結婚しているにもかかわらず「君を妻にしたい」と、何度も話すようになったのだ。

それを受け「いいわね、素敵だわ」と答えたアンさんは、さっそく式の準備を開始。「結婚を望んだことさえ彼は忘れてしまうかも…」とアンさんは心配したというが、2019年8月に式を挙げる日まで、ビルさんは「結婚しよう」と何度も繰り返したという。

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■二度目の結婚式